ガーデニングの天敵!アブラムシ対策

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ガーデニングの天敵!アブラムシ対策

ガーデニング勉強中

アブラムシって、植物にどんな悪さをするんですか?

ガーデニング専門家

いい質問ですね!アブラムシは、植物の汁を吸って成長を妨げるだけでなく、病気も運んでくる厄介な害虫なんですよ。

ガーデニング勉強中

病気も運んでくるって、どういうことですか?

ガーデニング専門家

アブラムシは、ウイルスを持っていることがあって、植物の汁を吸う時に、そのウイルスを移してしまうことがあるんです。 また、アブラムシの排泄物に、すす病などを引き起こす菌が繁殖することもあります。

アブラムシとは。

「アブラムシ」は、庭いじりでよく耳にする小さな虫の名前です。緑色や赤色、白色など、体の色は様々で、大きさは1~4㎜ほどしかありません。主に、植物の芽や茎の先、葉の裏などに集団でくっついています。5~7月頃に数が一気に増え、植物の汁を吸ってしまいます。この虫は、植物の芽の成長を悪くするだけでなく、モザイク病という病気の原因となるウイルスを運んだり、お尻から出る汚れにすす病を引き起こす菌が住み着いて増えるのを助けるなど、様々な悪影響を及ぼします。バラをはじめ、ほとんどの植物に寄生する困り者です。蟻と仲が良く、テントウムシが天敵です。

小さな体に潜む脅威

小さな体に潜む脅威

春になると、庭やベランダに置いた鉢植えは、生き生きとした緑で私たちを和ませてくれます。しかし、その緑に潜む、小さな脅威にも気を配る必要があります。体長わずか1~4ミリのアブラムシは、緑、赤、白など、小さく色とりどりな姿をしていますが、植物にとっては大敵です。 あたたかくなる5月から7月にかけて大量発生し、植物の新芽や茎の先端、葉の裏側などにびっしりとくっついてしまいます。

アブラムシは、まるでストローのような口を使って、植物から栄養豊富な汁を吸い取ります。
そのため、植物は成長に必要な栄養を奪われ、新芽がうまく育たなくなったり、葉が変形したりしてしまいます。 また、アブラムシは、植物に病気を引き起こすウイルスを持っていることがあり、汁を吸う際にウイルスを植物にうつしてしまうことがあります。まるで、蚊が人間に病気を運んでくるようにです。そのため、アブラムシを放っておくと、植物全体に被害が広がり、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。

小さなアブラムシは、私たちの大切な植物を脅かす、見えない爆弾のような存在なのです。

特徴 影響
体長1~4mmと小さく、緑、赤、白などカラフル。 植物にとっては大敵。
5~7月に大量発生。 植物の新芽や茎の先端、葉の裏側などにびっしりとくっつく。
ストローのような口で植物の汁を吸う。 植物は栄養を奪われ、新芽が育たなくなったり、葉が変形したりする。
ウイルスを持っていることがある。 汁を吸う際に植物にウイルスを感染させる。最悪の場合、植物は枯れてしまう。

アブラムシによる被害

アブラムシによる被害

– アブラムシによる被害

アブラムシは、植物に寄生して汁を吸う小さな昆虫です。体長は数ミリ程度と小さく、緑色や黒色、赤褐色など、種類によって様々な体色をしています。一見すると harmless な存在にも思えますが、植物にとっては深刻な被害をもたらす害虫です。

アブラムシは、植物の茎や葉、蕾などに口針を突き刺し、師管と呼ばれる栄養分を運ぶ管から汁を吸い取ります。この時、植物の生育に欠かせない糖分やアミノ酸などが奪われてしまうため、植物の成長は著しく阻害されます。特に、新芽や新梢など、成長が盛んな部分に寄生することが多く、植物は正常な発育を阻害され、弱ってしまいます。

アブラムシによる被害は、植物の生育阻害だけにとどまりません。アブラムシが排泄する甘い分泌物(甘露)は、すす病と呼ばれる病気を誘発します。すす病は、葉の表面を黒く覆ってしまうため、光合成を阻害し、植物の生育をさらに悪化させます。また、アブラムシは、モザイク病などの植物ウイルス病を媒介することも知られており、健康な植物にウイルスを感染させることで、より深刻な被害をもたらす可能性もあります。

アブラムシは、繁殖力が非常に強く、短期間で爆発的に増殖します。そのため、アブラムシの被害は、早期発見・早期対処が重要となります。

被害 詳細
生育阻害 アブラムシが植物の汁を吸うことで、植物の成長に必要な栄養分が奪われ、生育が阻害されます。特に、新芽や新梢など、成長が盛んな部分が被害を受けやすいです。
すす病の誘発 アブラムシが排泄する甘露が、すす病の原因菌の栄養源となり、すす病を誘発します。すす病は葉の表面を黒く覆い、光合成を阻害することで、植物の生育をさらに悪化させます。
ウイルス病の媒介 アブラムシは、モザイク病などの植物ウイルス病を媒介します。ウイルスに感染した植物は、生育不良や奇形などを引き起こし、最悪の場合枯死してしまうこともあります。

すす病との関係

すす病との関係

– すす病との関係

アブラムシは、植物の汁を吸って生きています。その際、アブラムシは「甘露」と呼ばれる、糖分を多く含む排泄物を出す習性があります。この甘露は、私たち人間にとっては、一見、無害なもののように思えるかもしれません。しかし、この甘露こそが、すす病という厄介な病気を引き起こす原因となるのです。

すす病は、植物の葉や茎などに、まるで黒い煤をかけたかのような斑点を作る病気です。これは、甘露を栄養源とする「すす病菌」というカビの一種が繁殖することによって発生します。すす病菌は、甘露を求めて植物に集まり、そこで爆発的に増殖します。そして、植物の葉の表面を覆い尽くしてしまうのです。

すす病になると、植物は光合成を十分に行うことができなくなり、生育が悪くなってしまいます。また、すす病に侵された植物は、見た目が悪くなってしまうため、観賞用として育てている場合は、その美しさを損ねてしまうという問題も生じます。

つまり、アブラムシは、直接的な被害を与えるだけでなく、すす病という間接的な被害も植物に与えていると言えるのです。そのため、アブラムシの駆除は、植物を健全に育てる上で非常に重要な対策と言えるでしょう。

発生源 被害 原因 結果
アブラムシ 植物の汁を吸う
すす病
甘露を排出
すす病菌が繁殖
植物の生育が悪くなる
観賞価値が下がる

蟻との共生関係

蟻との共生関係

– 蟻との共生関係庭先でよく見かける小さなアリたち。彼らは時に、ガーデニング愛好家の頭を悩ませるアブラムシと共生関係にあります。一見、植物に害を与えるだけの存在に見えるアブラムシですが、アリにとっては大切なパートナーなのです。アブラムシは植物の汁を吸い、その際に甘い液体「甘露」を分泌します。この甘露は、アリにとって貴重な栄養源となります。まるで私たちがお菓子を食べるように、アリはアブラムシが出す甘露を喜んで摂取するのです。一方、アブラムシにとってアリは頼もしいボディーガードとなります。テントウムシなどの天敵から身を守るため、アブラムシはアリに守ってもらうのです。アリはアブラムシに近づく天敵を見つけると、果敢に攻撃を仕掛け、アブラムシを守ります。さらに、アリはアブラムシの世話をし、より多くの甘露を分泌するように促します。まるで牧場主が牛の乳を搾るように、アリはアブラムシのお腹を触角で優しく叩き、甘露を出すように促します。このように、アブラムシとアリはお互いに利益を得られる関係を築いています。しかし、ガーデニング愛好家にとっては悩みの種です。アリに守られたアブラムシは、その数を増やし、植物への被害が拡大してしまうからです。アブラムシとアリの共生関係は、自然界における生き物たちの複雑な繋がりを示す興味深い例です。

項目 アリ アブラムシ
関係性 共生 共生
行動 ・アブラムシが出す甘露を食べる
・アブラムシを天敵から守る
・アブラムシの世話をし、甘露分泌を促す
・植物の汁を吸い、甘露を分泌する
メリット ・栄養源の確保
・生存率の向上
・外敵からの保護
・生存率の向上
ガーデニングへの影響 アブラムシが増加し、植物への被害が拡大する可能性

天敵の存在

天敵の存在

– 天敵の存在

アブラムシは、春から秋にかけて爆発的に増殖し、ガーデニング愛好家を悩ませる害虫です。その小さな体からは想像もつかないほど、植物の汁を吸い、生育を阻害したり、ウイルス病を媒介したりします。

アブラムシの増殖を抑えるためには、その数を減らすだけでなく、増えすぎないようにコントロールすることが大切です。そのために重要な役割を担うのが、「天敵」の存在です。

アブラムシをエサとする昆虫は多く存在します。代表的なものが、太陽の使いとも呼ばれる「ナナホシテントウ」です。真っ赤な体にとまった七つの黒い紋が特徴のナナホシテントウは、その愛らしい見た目とは裏腹に、幼虫も成虫もアブラムシをむさぼり食べる獰猛なハンターです。一匹のナナホシテントウは、なんと一日に数十匹から数百匹ものアブラムシを捕食すると言われています。

他にも、クサカゲロウやヒラタアブなどの昆虫、またクモなどもアブラムシの天敵として知られています。これらの天敵は、時に生物農薬として利用されることもあります。

ガーデニングにおいても、これらの天敵を保護することで、アブラムシの発生を抑制することができます。農薬の使用を控えることはもちろん、天敵が好む環境を作ることも大切です。例えば、天敵のエサとなる花や植物を植える、隠れ家となるような場所を用意するなどが考えられます。

天敵の存在は、アブラムシの増殖を抑えるだけでなく、ガーデニング全体の生態系バランスを保つ上でも重要です。自然の力を借りながら、健やかな庭作りを目指しましょう。

アブラムシの天敵 特徴
ナナホシテントウ – 太陽の使いとも呼ばれる
– 幼虫も成虫もアブラムシを捕食
– 1匹で1日に数十~数百匹のアブラムシを捕食
クサカゲロウ、ヒラタアブ、クモなど – アブラムシの天敵として知られる
– 生物農薬として利用されることも
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