バラ科植物の天敵!赤星病を防ぐために

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バラ科植物の天敵!赤星病を防ぐために

ガーデニング勉強中

先生、「赤星病」って、どんな病気ですか?

ガーデニング専門家

良い質問だね。「赤星病」は、ナシやボケの葉に茶色い丸い模様ができてしまう病気なんだ。裏側を見てみると、星形に盛り上がっていることもあるんだよ。

ガーデニング勉強中

へえー、星形になるんですか!面白いですけど、どうしてなるんですか?

ガーデニング専門家

実はね、「赤星病」はさび病の一種で、冬の間はカイヅカイブキなどの木に寄生するんだ。春になると、そこから胞子が飛んで、ナシやボケに移るんだよ。だから、近くにこれらの木を植えないように注意が必要なんだ。

赤星病とは。

「赤星病」って、梨や木瓜の葉っぱの裏に赤茶色の丸い模様が出る病気のことなんだって。冬になると、貝塚伊吹とか、そういう仲間の木に移っちゃうんだって。だから、梨や木瓜の近くにそういう木を植えないようにした方がいいんだってさ。

赤星病とは?

赤星病とは?

– 赤星病とは?赤星病は、梨や林檎、花梨など、バラ科の植物に見られる病気です。 葉の裏側に鮮やかな橙色の斑点が現れる特徴から、「赤星病」と名付けられました。この病気は、春から秋にかけて発生しやすく、特に梅雨時期など、湿度の高い時期に多発する傾向があります。 放置すると、植物の生育に悪影響を及ぼす可能性があります。赤星病は、さび病菌という糸状菌の一種によって引き起こされます。この菌は、梨や林檎などの果樹から栄養を奪うだけでなく、 Juniperus(ビャクシン)属の植物に寄生し、両方の植物を行き来しながら繁殖します。 春になると、ビャクシン類に形成された冬胞子が発芽し、風に乗って梨や林檎などの葉に付着します。感染すると、葉の裏側に橙色の斑点ができ、やがて表側にも影響が及びます。 赤星病の発生を防ぐためには、病気の原因となるビャクシン類を近くに植えないことが大切です。 また、落ち葉は菌の越冬場所となるため、こまめに掃除することも重要です。 すでに感染が見られる場合は、病気にかかった葉を取り除き、適切な薬剤を散布するなどの対策が必要です。

項目 内容
病気の名前 赤星病
発生時期 春から秋にかけて、特に梅雨時期など湿度の高い時期
症状 葉の裏側に鮮やかな橙色の斑点
原因 さび病菌(糸状菌の一種)
・梨や林檎などの果樹から栄養を奪う

・Juniperus(ビャクシン)属の植物に寄生し、両方の植物を行き来しながら繁殖する
感染経路 春になると、ビャクシン類に形成された冬胞子が発芽し、風に乗って梨や林檎などの葉に付着する
予防策 ・ビャクシン類を近くに植えない

・落ち葉をこまめに掃除する
対策 ・病気にかかった葉を取り除く

・適切な薬剤を散布する

症状と被害

症状と被害

– 症状と被害

赤星病は、その名の通り、葉に現れる特徴的な赤い斑点が特徴です。しかし、発病初期には、葉の表面をよく観察しないと見逃してしまうほどの、薄い黄色の小さな斑点として現れます。

この黄色の斑点は、時間の経過とともに徐々に広がりを見せ、葉の裏側には、鮮やかなオレンジ色をした、まるで毛羽立ったような斑点が形成されていきます。このオレンジ色の斑点は、赤星病の病原菌であるさび病菌の胞子堆であり、ここから更に胞子が飛散し、他の植物へと感染を広げていきます。

病気が進行すると、葉全体が変色したり、縮れたように変形したりするようになります。そして最終的には、葉は力なく落ちてしまい、植物の生育は著しく阻害されてしまいます。

さらに、赤星病は葉だけでなく、果実にも被害をもたらします。果実に感染すると、表面に斑点ができたり、いびつな形に変形したりしてしまい、品質や収量が大きく低下する可能性があります。

発生箇所 症状
葉の表面 薄い黄色の小さな斑点 (初期)
徐々に広がりを見せる
変色、縮れ
葉の裏側 鮮やかなオレンジ色をした毛羽立った斑点 (胞子堆)
果実 斑点、いびつな形に変形

原因と発生メカニズム

原因と発生メカニズム

– 原因と発生メカニズム

赤星病は、サビキンと呼ばれる糸状菌が原因で発生する病気です。このサビキンは、一種の寄生菌で、異なる種類の植物の間を移動しながら増殖していくという、複雑な生活環を持っているのが特徴です。

赤星病を引き起こすサビキンは、主にバラ科の植物とビャクシン類の植物の間で感染を繰り返します。春になると、ビャクシン類の葉の裏側などで越冬していたサビキンの胞子が風に乗って飛散し、ナシやリンゴなどのバラ科の植物に付着します。感染したバラ科植物の葉の裏側には、やがて夏胞子と呼ばれる胞子の塊が形成され、これが風に乗って再びビャクシン類に感染します。

このようにして、サビキンはバラ科植物とビャクシン類の間を行き来しながら、交互に感染を繰り返すのです。このため、赤星病を防除するためには、どちらか一方の植物だけに注意すれば良いというわけではなく、周辺に両方の種類の植物が存在する場合は、それぞれに適切な対策を講じる必要があります。

項目 詳細
病原菌 サビキン(糸状菌)
特徴 異なる種類の植物に寄生して増殖する複雑な生活環を持つ
感染経路
  1. ビャクシン類の葉の裏側で越冬したサビキンの胞子が、春に風で飛散し、ナシやリンゴなどのバラ科植物に付着する。
  2. 感染したバラ科植物の葉の裏側に夏胞子が形成され、風で再びビャクシン類に感染する。
対策 バラ科植物とビャクシン類の両方に適切な対策が必要

効果的な予防対策

効果的な予防対策

– 効果的な予防対策赤星病は、梨やリンゴ、ボケなどの植物に発生する病気で、放っておくと植物の生育に悪影響を及ぼし、果実の収穫量や品質が低下する可能性があります。そのため、早期の対策が肝心です。赤星病の最も効果的な予防策の一つに、病気の原因となるビャクシン類を近くに植えないことが挙げられます。ビャクシン類は、赤星病を引き起こす菌の宿主となるため、これらの植物を近くに植えていると、菌が風に乗って飛散し、梨やリンゴなどに感染する可能性が高まります。もし、既に近くにビャクシン類がある場合は、剪定によって風通しを良くしたり、距離を置くなどして、胞子の飛散を防ぐ対策を取りましょう。また、落ち葉も病気の発生源となります。落ち葉には、赤星病の菌が付着している可能性があるため、こまめに清掃し、適切に処理することが大切です。落ち葉は、燃えるゴミとして処分するか、土に埋めて堆肥にするなどして、菌の拡散を防ぎましょう。さらに、窒素肥料の過剰な施用は、植物の抵抗力を低下させる可能性があるため、控えめにすることも重要です。窒素肥料は、植物の生育に必要な栄養素ですが、過剰に施用すると、植物の組織が軟弱になり、病気に対する抵抗力が低下する可能性があります。肥料は、説明書をよく読み、適切な量を使用するようにしましょう。これらの予防対策を講じることで、赤星病の発生リスクを抑制し、植物を健やかに保つことができます。

予防策 詳細
ビャクシン類を近くに植えない 赤星病菌の宿主となるビャクシン類を近くに植えないことで、感染リスクを低減できます。既にビャクシン類がある場合は、剪定や距離を置くなどの対策を検討しましょう。
落ち葉の処理 落ち葉は病気の発生源となる可能性があります。こまめな清掃と適切な処理(燃えるゴミ、堆肥化など)を行いましょう。
窒素肥料の過剰施用を控える 窒素肥料の過剰施用は、植物の抵抗力を低下させる可能性があります。肥料は説明書に従って適切な量を使用しましょう。

薬剤による治療

薬剤による治療

– 薬剤による治療植物が病気にかかってしまうと、その姿を見るのは辛いものです。特に、赤星病のように広がりやすい病気にかかってしまった場合は、早急な対策が必要です。 赤星病は、糸状菌という微生物によって引き起こされる病気で、放置すると葉が黄色く変色し、最終的には枯れてしまうこともあります。もし、あなたの大切な植物が赤星病にかかってしまった場合は、一刻も早く適切な薬剤を散布してあげてください。 薬剤は、ホームセンターや園芸店などで購入することができます。専門のスタッフに相談すれば、あなたの植物に合った薬剤を選んでくれるでしょう。薬剤には、粉末状のものや液体状のものなど、様々な種類があります。それぞれ使用方法や効果が異なりますので、使用する前に必ず説明書をよく読み、正しく使うようにしてください。 また、薬剤は、使い方を誤ると植物に悪影響を及ぼす可能性もあります。そのため、使用量や使用時期、使用頻度などを守ることが大切です。薬剤はあくまでも病気の進行を抑えたり、症状を和らげたりするためのものです。 薬剤だけに頼るのではなく、日頃から植物を健康な状態に保つことが、病気を予防する上で最も重要です。 日当たりや風通しの良い場所で育て、適切な水やりや肥料を与え、植物の生育を助けてあげましょう。 また、病気にかかった葉を見つけたら、早めに取り除くことも効果的です。

項目 内容
病気 赤星病
原因 糸状菌(カビの一種)
症状 葉の黄変、落葉
対策 薬剤散布
薬剤の種類 粉末状、液体状など
薬剤選択 専門スタッフに相談
注意点 説明書をよく読む、使用量・時期・頻度を守る
予防 日当たり、風通し、水やり、肥料、病気の葉の除去
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