植物の動きを支える!葉枕の秘密

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植物の動きを支える!葉枕の秘密

ガーデニング勉強中

先生、「葉枕」(ようちん)って、どういう意味ですか?ガーデニングの本で見かけたんですけど、よく分からなくて。

ガーデニング専門家

良い質問だね!「葉枕」は、葉っぱと茎がつながっている部分に見られる、少し膨らんだ部分のことを指す言葉だよ。図鑑で言うと、ここだね。

ガーデニング勉強中

ああ、あの膨らんでいるところですか!確かに、色々な植物にありますね。何か役割があるんですか?

ガーデニング専門家

そうなんだ。葉っぱの向きを変えたり、葉っぱを落とす役割があるんだよ。だから、ガーデニングでは植物の成長を観察する上で大切な部分なんだ。

葉枕とは。

「葉枕」っていうのは、ガーデニング用語で、葉っぱの柄の根元にあるふくらんだ部分のことだよ。

葉枕ってなに?

葉枕ってなに?

– 葉枕ってなに?

庭や公園で植物を眺めていると、葉っぱの柄の付け根あたりが、少し膨らんでいるのに気づきませんか?
実はこれ、ただ膨らんでいるのではなく、「葉枕(ようちん)」と呼ばれる大切な器官なのです。
葉枕は、いわば植物の関節のような役割を果たしています。

葉枕の中には、たくさんの水分を含んだ細胞が詰まっており、この細胞の膨らみ方を変えることで、葉っぱの向きや高さを微妙に調節しています。

例えば、太陽の光が当たる方向に葉っぱを向けたり、強い風が吹くと葉っぱを寝かせて風を受け流したりすることができます。
また、夜になると葉っぱを閉じる植物がありますが、これも葉枕の働きによるものです。

葉枕は、植物が周囲の環境に上手に適応するために、とても重要な役割を担っていると言えるでしょう。

葉枕は、普段はあまり目立ちませんが、植物を観察する際にはぜひ注目してみてください。
葉っぱの付け根の小さな膨らみに、植物の生きるための驚くべき工夫が隠されていることに気づくはずです。

器官 役割 機能例
葉枕 植物の関節
葉の向きや高さを調節
・太陽光の方向に葉を向ける
・風に吹かれ葉を寝かせる
・夜に葉を閉じる

葉枕の構造

葉枕の構造

– 葉枕の構造葉っぱと茎をつなぐ部分に目を向けると、少し膨らんだ構造をしていることがあります。これが葉枕と呼ばれる部分です。一見すると、ただの膨らみに見える葉枕ですが、植物の動きを支える巧妙なしくみが隠されています。葉枕の中心部には、植物にとって重要な役割を担う維管束が通っています。維管束は、根から吸い上げた水や土壌中の栄養分を植物全体に送る通路のようなものです。そして、この維管束を包み込むように、柔細胞と呼ばれる特殊な細胞が配置されているのが、葉枕の大きな特徴です。柔細胞は、その名の通り、柔らかく変形しやすい性質を持っています。これは、細胞壁が薄く、柔軟性が高いことに由来します。葉枕内部の水分量や細胞内の圧力(膨圧)が変化すると、この柔細胞がまるで風船のように縮んだり膨らんだりします。この柔細胞の働きによって、葉枕全体が曲げられたり、ねじれたりする動きを生み出すことができるのです。

部位 構造 機能
葉枕 – 葉と茎をつなぐ膨らんだ部分
– 中心部に維管束
– 維管束を柔細胞が包む
– 植物の動きを支える
– 維管束を通して水や栄養分を運ぶ
– 柔細胞の働きにより葉枕全体を曲げたりねじったりする
維管束 – 植物全体に水や栄養分を送る通路 – 根から吸い上げた水や土壌中の栄養分を植物全体に送る
柔細胞 – 柔らかく変形しやすい細胞
– 細胞壁が薄く、柔軟性が高い
– 水分量や膨圧の変化に応じて縮んだり膨らんだりする
– 葉枕の動きを生み出す

葉枕の働き

葉枕の働き

植物の葉の付け根にある、少し膨らんだ部分を見たことがありますか?そこは葉枕と呼ばれ、まるで関節のように機能することで、植物が太陽の光を効率的に浴びるのに役立っています。葉枕は、太陽の動きに合わせて葉の向きを変えるという、驚くべき能力を持っています。太陽が昇り始めると、葉枕は葉を太陽の方向へ向けます。こうすることで、葉は太陽の光を効率的に受け止めることができ、光合成を活発に行うことができます。一方、日が高くなり、強い日差しが降り注ぐ時間帯には、葉枕は葉を立てて、太陽の光を受ける面積を減らします。強い光は、時に葉にダメージを与え、「葉焼け」と呼ばれる状態を引き起こす可能性がありますが、葉枕の働きによって、植物は葉焼けから身を守っているのです。さらに、夜になると葉を閉じる「就眠運動」を行う植物もいますが、これも葉枕の働きによるものです。葉枕は、まるで眠りにつくように葉を閉じ、水分の蒸発を防いだり、冷え込みから葉を守ったりする役割を担っています。このように、葉枕は、植物が太陽の光を最大限に活用し、周囲の環境変化に柔軟に対応するために欠かせない存在と言えるでしょう。

葉枕の働き 時間帯 目的
葉を太陽の方向へ向ける 太陽が昇り始めるとき 太陽の光を効率的に受け、光合成を活発に行う
葉を立てる 日が高くなり、強い日差しが降り注ぐ時間帯 太陽の光を受ける面積を減らし、葉焼けを防ぐ
葉を閉じる(就眠運動) 水分の蒸発を防ぐ、冷え込みから葉を守る

葉枕が見られる植物

葉枕が見られる植物

– 葉枕が見られる植物葉っぱと茎をつなぐ葉柄の基部。ここによく見ると、ぷっくりと膨らんだ部分がある植物が見られます。これが葉枕と呼ばれる部分です。葉枕は、植物の種類によってはっきりとしたものとそうでないものがありますが、身近な植物の中にもこの葉枕を持つものが数多く存在します。代表的なのは、マメ科の植物です。枝豆や豆腐でおなじみのダイズ、鮮やかな緑色が食卓に彩りを添えるインゲンなど、マメ科植物の葉をよく観察してみると、葉柄の付け根に葉枕があるのが確認できます。では、この葉枕は一体どんな役割を担っているのでしょうか?葉枕を持つ植物の中には、あのユニークな動きで知られるオジギソウも含まれています。オジギソウは、葉に触れるとまるで恥らうように葉を閉じますが、この動きにも葉枕が深く関わっているのです。オジギソウの葉枕の内部には、が満たされています。葉に触れるという刺激が伝わると、この葉枕内の水が移動を始めます。この水の移動は一瞬の出来事ですが、葉の開閉運動を引き起こす原動力となっているのです。このように、葉枕は植物が外界からの刺激に反応したり、葉の向きを変えたりするなど、様々な場面で重要な役割を担っています。それぞれの植物の生存戦略に欠かせない存在と言えるでしょう。

項目 詳細
葉枕の位置 葉柄の基部
葉枕を持つ植物の例 マメ科植物(ダイズ、インゲンなど) 、オジギソウ
葉枕の役割 – 外界の刺激に反応(例:オジギソウの葉の開閉運動)
– 葉の向きを変える
– その他、様々な場面で重要な役割
葉枕の仕組み オジギソウの場合:葉枕内に水が満たされており、外部からの刺激で水が移動することで葉の運動が起こる

葉枕を観察してみよう

葉枕を観察してみよう

– 葉枕を観察してみよう毎日見ている植物の葉も、葉枕に注目すると新しい発見があるかもしれません。葉枕とは、葉の付け根にある膨らんだ部分のことです。普段はあまり気に留めないかもしれませんが、この葉枕、植物にとって重要な役割を担っているのです。葉枕を持つ植物として、マメ科の植物やオジギソウなどが挙げられます。これらの植物を育ててみると、葉の動きを観察することができます。例えば、オジギソウは触れると葉を閉じますが、この動きも葉枕と関係があります。葉枕の細胞内の水分の移動によって、葉が開いたり閉じたりするのです。また、葉枕の部分をルーペで拡大して見てみるのも面白いでしょう。肉眼では分からなかった、葉枕の表面の細かい構造や、葉脈とのつながりなどを観察することができます。葉枕を通して、植物の精巧な仕組みや、環境への適応力について、より深く理解を深めることができます。

項目 説明
葉枕とは 葉の付け根にある膨らんだ部分
役割 植物にとって重要な役割を担う
例:オジギソウは葉枕の細胞内の水分の移動によって、葉が開いたり閉じたりする
葉枕を持つ植物の例 マメ科の植物、オジギソウなど
観察方法 ・葉の動きを観察する
・ルーペで葉枕の部分を拡大して、表面の細かい構造や、葉脈とのつながりを観察する
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