球根植物の掘り上げ:時期と方法、保存のポイント
球根植物の掘り上げ:時期と方法、保存のポイント
ガーデニング勉強中
先生、『掘り上げ』ってどういう意味ですか?球根を掘り返すっていうことですか?
ガーデニング専門家
いいところに気が付きましたね!その通りです。ただ、単に掘り返すだけではなく、球根を土から掘り出して、次の植え付け時期まで保管することまでを含めて『掘り上げ』と言います。
ガーデニング勉強中
そうなんですね!じゃあ、いつ、どんな時に掘り上げたらいいんですか?
ガーデニング専門家
時期は花が咲き終わってからで、葉っぱの3分の1くらいが茶色っぽくなった頃が良いね。土が乾いている晴天の日が最適ですよ。雨上がりは避けてね!
掘り上げとは。
庭仕事で使う「掘り上げ」という言葉について説明します。「掘り上げ」とは、球根を土から掘り出す作業のことです。春の間に植える球根も、秋の間に植える球根も、花が咲き終わって葉っぱの3分の1ほどが茶色っぽくなったら掘り上げる目安です。2、3日ほど晴天が続き、土が乾いている日が最適です。雨上がりの日は避けてください。掘り上げた球根は、茎と葉っぱをつけたまましばらく日陰で乾かします。茎と葉っぱが完全に茶色になったら、根元から切り取ります。保存するときは、土をできるだけ落としてから、新聞紙を2、3枚敷いたリンゴ箱などに入れて、ふたをします。日光が直接当たらないようにしてください。夏の間に保存する場合は、カビが生えないように風通しの良い場所に置くように気をつけましょう。
球根植物を掘り上げる理由
球根植物を掘り上げる理由
球根植物は、地面の中に栄養を蓄えた球根を形成することで、毎年花を咲かせる植物です。 この球根は、植物にとって大切な命の源ですが、適切な管理をせずに放置すると、腐敗したり、生育が悪くなったりすることがあります。そこで重要になるのが「球根を掘り上げる」作業です。
球根植物を掘り上げる主な理由は、過剰な湿気から球根を守ることです。特に、梅雨の時期など、長期間土壌が湿った状態が続くと、球根が腐りやすくなります。掘り上げることで、球根を乾燥させ、健全な状態で保管することができます。
また、掘り上げた球根を注意深く観察することで、その生育状態を把握することができます。傷んでいる部分があれば取り除き、健康な球根だけを選別して保管することで、翌年以降も元気に花を咲かせることができます。さらに、球根が増殖している場合は、掘り上げて株分けを行うことで、より多くの花を楽しむことができます。
このように、球根植物を掘り上げることは、植物の健康を保ち、美しい花を長く楽しむために欠かせない作業と言えるでしょう。
球根植物を掘り上げる理由 | 詳細 |
---|---|
過剰な湿気から球根を守る | 梅雨など、長期間の湿潤状態は球根を腐敗させる可能性があるため、掘り上げて乾燥させ、保管する。 |
球根の生育状態の確認と選別 | 掘り上げた球根を観察し、傷んだ部分を排除し、健康な球根だけを選別することで、翌年以降も元気に花を咲かせる。 |
球根の増殖と株分け | 球根が増えている場合は、掘り上げて株分けを行うことで、より多くの花を楽しむことができる。 |
掘り上げ時期の見極め方
– 掘り上げ時期の見極め方
庭を彩る美しい花々、特に球根植物は、季節の移り変わりとともに土の中で眠りにつき、次の開花に向けて力を蓄えます。ですから、球根を健やかに保ち、翌年も美しい花を咲かせるためには、適切な時期に掘り上げる必要があります。
球根植物の掘り上げ時期は、種類や育てる地域によって異なりますが、一般的には葉の色が変化し始める時が目安となります。春に咲くチューリップやムスカリなどの球根は、葉が黄色く枯れ始めたら掘り上げる合図です。一方、秋に華麗な花を咲かせるヒガンバナやリコリスなどの球根は、葉の3分の1程度が茶褐色になったら掘り上げ時です。
これらの変化は、球根が休眠期に入り、花や葉に送っていた栄養を球根自身に蓄え始めるサインです。この時期を逃さずに掘り上げることで、球根は栄養を十分に蓄え、乾燥や病気から身を守ることができます。もし、掘り上げる時期が遅くなってしまうと、球根が弱ったり、腐敗したりする可能性があります。また、土の中で新しい球根が増えている場合もあるため、掘り上げて分けることで、より多くの花を楽しむことができます。
掘り上げた球根は、風通しの良い日陰で乾燥させてから、ネットなどに入れて保管します。そして、それぞれの球根に合った時期に再び植え付けを行い、次の開花を待ちわびましょう。
球根の種類 | 掘り上げ時期の目安 |
---|---|
春咲き球根(チューリップ、ムスカリなど) | 葉が黄色く枯れ始める時 |
秋咲き球根(ヒガンバナ、リコリスなど) | 葉の3分の1程度が茶褐色になる時 |
最適な掘り上げ方
球根植物を来シーズンも楽しむためには、掘り上げ作業が重要になります。適切な時期と方法をしっかり押さえておきましょう。
掘り上げに最適なタイミングは、晴天が2~3日続いた後で、土が乾いている日です。土が湿っていると球根が傷つきやすく、病気の原因にもなりかねません。雨上がりなどは避け、土の状態をよく見極めましょう。
掘り上げる際は、球根を傷つけないよう、球根よりも一回り大きなスコップなどを使いましょう。球根の周りの土ごと掘り起こすようにすると、球根に負担をかけずに済みます。この時、スコップを深く突き刺しすぎると球根を傷つける可能性があるので、土の表面に近い部分から、慎重に掘り進めていくことが重要です。
掘り上げた球根は、風通しの良い日陰で乾燥させます。乾燥させた球根は、ネットなどに入れて冷暗所で保管し、次の植え付け時期まで大切に保管しましょう。
作業 | ポイント |
---|---|
掘り上げ時期 | 晴天が2~3日続いた後、土が乾いている日 |
掘り上げ方 | 球根より一回り大きなスコップを使い、球根の周りの土ごと掘り起こす。土の表面に近い部分から、慎重に掘り進める。 |
掘り上げ後の処理 | 風通しの良い日陰で乾燥させる。乾燥させた球根は、ネットなどに入れて冷暗所で保管。 |
掘り上げ後の処理
– 掘り上げ後の処理
球根植物を長く楽しむためには、掘り上げ後の処理が大切です。
まず、掘り上げた球根は、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置き、陰干しします。 この時、茎葉はすぐに切り取らず、数日間から数週間、残しておきましょう。 茎葉を通して球根に栄養が送られ、球根が大きく育ちやすくなります。また、自然に乾燥させることで、腐敗を防ぐ効果もあります。
茎葉が完全に枯れてきたら、付け根から切り取り、球根についた土を軽く落とします。 土を落とすことで、カビや病気の発生を防ぐことができます。この時、ゴシゴシと強くこすったりせず、優しく手で払い落とすようにしましょう。
処理が終わった球根は、ネットや紙袋など、風通しの良い容器に入れて保管します。 保管場所は、湿気が少なく、涼しい場所が適しています。種類によっては、新聞紙などで包んでから保管すると、乾燥しすぎるのを防ぐことができます。
手順 | 詳細 | 目的 |
---|---|---|
1. 陰干し | 掘り上げた球根を、直射日光の当たらない風通しの良い場所に置く。茎葉はすぐに切り取らず、数日間から数週間残しておく。 | 球根に栄養を送り、大きく育てる。自然乾燥により腐敗を防ぐ。 |
2. 土を落とす | 茎葉が完全に枯れたら、付け根から切り取り、球根についた土を軽く落とす。 | カビや病気の発生を防ぐ。 |
3. 保管 | 処理が終わった球根は、ネットや紙袋など、風通しの良い容器に入れて保管する。保管場所は、湿気が少なく、涼しい場所が適している。種類によっては、新聞紙などで包んでから保管する。 | 球根を適切な環境で保存する。乾燥を防ぐ。 |
適切な保存方法
適切な保存方法
せっかく大切に育てた球根も、保管方法を誤ってしまうと、カビが生えたり、腐ったりしてしまい、次のシーズンに花を咲かせることができなくなってしまいます。適切な方法で保管し、球根を健やかに保ちましょう。
通気性の良い容器と保管場所
球根を保管する容器は、通気性の良さが重要です。プラスチック製の密閉容器は避け、かごやネットなど、風通しの良い素材を選びましょう。新聞紙に包んで保管するのも効果的です。
また、保管場所にも注意が必要です。湿気がこもりやすい場所はカビの原因となります。風通しの良い、涼しくて乾燥した場所を選びましょう。直射日光は球根に悪影響を与えるため、避けましょう。
定期的な確認と管理
球根を保管したら、そのまま放置するのではなく、定期的に状態を確認することが大切です。カビが発生していないか、乾燥しすぎていないかなどをチェックしましょう。カビが生えている球根を見つけたら、周りの球根に広がらないよう、すぐに取り除きましょう。乾燥が気になる場合は、霧吹きで軽く湿気を与えるのも良いでしょう。
適切な保存方法と管理によって、球根を健やかに保ち、次のシーズンも美しい花を咲かせましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
容器 | 通気性の良いもの(かご、ネット、新聞紙など) ※プラスチック製の密閉容器は避ける |
保管場所 | 風通しの良い、涼しくて乾燥した場所 ※湿気はカビの原因、直射日光は球根に悪影響 |
定期的な確認 | カビの発生、乾燥の有無 ※カビ球根は周囲に広がらないよう除去 ※乾燥する場合は霧吹きで軽く湿気を与える |