休眠枝ざしで増やす楽しみ

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休眠枝ざしで増やす楽しみ

ガーデニング勉強中

先生、「休眠枝ざし」ってどんな方法ですか?

ガーデニング専門家

いい質問だね。「休眠枝ざし」は、葉っぱが落ちて眠っているような状態の木の枝を使うんだよ。 その枝を切って、土に挿して新しい木を育てる方法なんだ。

ガーデニング勉強中

眠っている木の枝を使うんですか? なんでわざわざそうするんですか?

ガーデニング専門家

それはね、眠っている枝は、木が成長するための栄養をたくさん持っているからなんだ。 その栄養を使って、新しい根っこや芽を出しやすくなるんだよ。

休眠枝ざしとは。

「休眠枝ざし」っていうのは、庭仕事で使う言葉で、木の枝を切って増やす方法の一つなんだ。葉っぱが落ちて冬眠しているような状態の木の枝を使うのがポイントだよ。切った枝は冷蔵庫に入れたり、土の中に埋めておいて、2月か3月になったら土に挿して新しい木を育てるんだ。

休眠枝ざしとは

休眠枝ざしとは

– 休眠枝ざしとは

植物が冬の寒さから身を守るため、活動を休止する期間を休眠期と言います。休眠期に入った植物は、春に再び成長を始めるために、枝や根に栄養を蓄えています。

休眠枝ざしとは、この時期の枝の一部を切り取って土に挿し、新しい個体を増やす増やし方です。挿し木の一種ですが、植物が休眠しているため、体力を使わずに根を張りやすいというメリットがあります。主に、秋に葉を落とす落葉樹を対象とし、サクラやモミジ、バラなどが代表的です。

休眠枝ざしは、春に備えて栄養を蓄えた枝を使うため、発根しやすく、新しい環境に適応しやすいという利点があります。また、必要な道具も少なく、比較的簡単な技術で行えるため、初心者にもおすすめの増やし方です。

項目 説明
休眠枝ざしとは 植物の休眠期に、枝の一部を切り取って土に挿し、新しい個体を増やす増やし方。挿し木の一種。
対象 主に秋に葉を落とす落葉樹(サクラ、モミジ、バラなど)
メリット
  • 植物が休眠しているため、体力を使わずに根を張りやすい
  • 春に備えて栄養を蓄えた枝を使うため、発根しやすく、新しい環境に適応しやすい
  • 必要な道具も少なく、比較的簡単な技術で行えるため、初心者にもおすすめ

時期と準備

時期と準備

時期と準備

植物たちは、冬の寒さを耐え忍び、春の訪れとともに、再びその生命の輝きを取り戻します。この生命力が最も力強く漲る時期、2月から3月こそが、休眠枝ざしに最適な時期です。この時期は、植物たちが冬の眠りから覚め、活動を開始する直前であるため、根の成長が活発になりやすく、挿し木が成功する確率が高まります。

まず、挿し木に使う枝の準備をしましょう。清潔で鋭利な剪定ばさみを用いることが大切です。病気の伝染を防ぎ、枝に余計な負担をかけずに切断するためです。剪定ばさみは、使用前に消毒用エタノールなどでしっかりと消毒しておきましょう。元気で若い枝を選び、長さ10~15cmほどに切り取ります。切り口は、水分の吸収を良くするために、斜めにカットするのがポイントです。切り口の面積を広くすることで、土壌中の水分を効率的に吸収できるようになります。

時期 準備
2月~3月 ・清潔で鋭利な剪定ばさみを使用
・剪定ばさみは消毒しておく
・元気で若い枝を選び、長さ10~15cmにカット
・切り口は斜めにカット

さし穂の保存方法

さし穂の保存方法

植物を増やす楽しみを手軽に味わえる「さし穂」。お気に入りの植物をもっと増やしたいけれど、すぐに植え付けられない時はどのように保管すれば良いのでしょうか?

さし穂を保存する上で最も重要なのは、乾燥を防ぐことです。

切り口から水分が蒸発し、乾燥してしまうと、せっかくのさし穂が台無しになってしまいます。
そこで、新聞紙やキッチンペーパーなどを水で湿らせ、さし穂を包んであげましょう。
この時、水が滴るほど濡らしすぎないように注意してください。

湿らせたさし穂は、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
冷蔵庫は温度変化が少なく、適度な湿度が保たれているため、さし穂の保存に適しています。
野菜室など、湿度が保たれている場所を選び、乾燥しないようにビニール袋に入れたり、密閉容器に入れたりして保管しましょう。

また、土の中に埋めておく方法もあります。
この方法は、庭や畑など、地面に直接植える場合に有効です。
ただし、凍結には注意が必要です。
冬の間は、土が凍ってしまい、さし穂が傷んでしまうことがあります。
凍結の恐れがある場合は、春まで冷蔵庫で保管するか、室内の日当たりの良い場所で管理しましょう。

いずれの方法でも、さし穂が乾燥しないように、そして適切な温度で管理することが大切です。
適切に保存したさし穂は、植え付けの時期まで、健やかにその力を蓄えておくことができます。

方法 手順 注意点
冷蔵庫で保存 新聞紙やキッチンペーパーなどを水で湿らせ、さし穂を包む。
ビニール袋に入れたり、密閉容器に入れたりして冷蔵庫の野菜室などに入れる。
水が滴るほど濡らしすぎない。
土の中に埋める 庭や畑など、地面に直接植える。 凍結には注意が必要。冬の間は、春まで冷蔵庫で保管するか、室内の日当たりの良い場所で管理する。

さし木の手順

さし木の手順

– さし木の手順植物を増やす方法のひとつに、枝の一部を切り取って土に挿し、そこから根を生やさせて新しい植物として育てる「さし木」という方法があります。ここでは、そのさし木の手順を詳しく解説していきます。-1. 挿し穂の準備-まず、さし木に使う枝を選びます。健康で勢いのある枝を選び、先端から10~15cmほどの長さを、鋭利なハサミで切り取ります。切り口は斜めにすると、根が出やすくなります。次に、挿し穂の下の方の葉を2~3枚ほど取り除きます。これは、土に挿した際に葉が土に埋もれて腐るのを防ぐためです。葉が多すぎると、そこから水分が蒸発し、根が出る前に枯れてしまう可能性もあります。-2. 鉢と土の準備-清潔な鉢を用意し、新しい培養土を入れます。挿し木に使う土は、水はけと通気性の良いものが適しています。市販の挿し木用の土を使うか、赤玉土と鹿沼土を混ぜたものなどを使いましょう。鉢の底には、水はけをよくするために、軽石などを敷いておくと良いでしょう。-3. 挿し穂を挿す-鉛筆などを使って、土に挿し穴を作ります。深さは、挿し穂の長さの1/3程度が良いでしょう。挿し穴に挿し穂を挿し、土と挿し穂の間に隙間ができないように、周りの土を軽く押さえます。-4. 水やりと管理-最後に、たっぷりと水を与えます。土の表面が乾いたら、再び水やりをするようにします。ただし、水のやりすぎは根腐れの原因になるので注意が必要です。日当たりの良い、風通しの良い場所で管理しましょう。ただし、直射日光は避け、明るい日陰に置くのが良いでしょう。これらの手順を踏まえれば、初心者の方でも比較的簡単にさし木を行うことができます。ぜひ、お気に入りの植物で試してみて下さい。

手順 詳細
挿し穂の準備
  • 健康で勢いのある枝の先端から10~15cmほどを鋭利なハサミで斜めに切り取る。
  • 挿し穂の下の方の葉を2~3枚ほど取り除く。
鉢と土の準備
  • 清潔な鉢に、水はけと通気性の良い新しい培養土を入れる。
  • 鉢の底に軽石などを敷いて水はけをよくする。(任意)
挿し穂を挿す
  • 鉛筆などで土に挿し穂の長さの1/3程度の深さの挿し穴を作る。
  • 挿し穂を挿し、周りの土を軽く押さえる。
水やりと管理
  • たっぷりと水を与え、土の表面が乾いたら再び水やりをする。
  • 日当たりの良い、風通しの良い場所で管理する。ただし、直射日光は避ける。

根が出たら

根が出たら

挿し木をしてからおよそ一か月から二か月ほど経つと、切り口のあたりから根が出始めます。 根が出たかどうか、見ただけでは分かりにくいこともありますが、新しい葉っぱが出てきたら、それが根が生えた合図です。 根が生えてきたら、いよいよ鉢上げです。

鉢上げの際は、まず、挿し木をした時よりも一回り大きな鉢を用意します。そして、鉢の底に軽石などを敷き詰め、その上に培養土を入れます。挿し木をポットからそっと取り出し、準備しておいた鉢の中央に植え付けます。

植え替え後は、たっぷりと水をあげましょう。

鉢上げが済んだら、徐々に日当たりの良い場所に移動させていきます。 急に強い日差しに当てると、葉っぱが焼けてしまうことがあるので注意が必要です。また、水やりは、土の表面が乾いたら、鉢の底から水が流れ出るくらいたっぷりと与えます。肥料は、植え付けから一か月ほど経ってから、薄めた液体肥料を与えるようにしましょう。

こうして、挿し木から育てた植物も、通常の植物と同様に管理していくことで、元気に育てることができます。 挿し木は、比較的簡単な方法で、植物を増やすことができます。ぜひ、この機会に挑戦してみて下さい。

手順 詳細
挿し木の確認
  • 挿し木から1〜2ヶ月後、切り口に根が出始める。
  • 根は見えにくいため、新しい葉が出たら根が生えた合図。
鉢上げ
  • 挿し木時の鉢より一回り大きな鉢を用意する。
  • 鉢底に軽石を敷き、培養土を入れる。
  • 挿し木をポットから取り出し、鉢の中央に植える。
  • 植え替え後は、たっぷりと水やりをする。
鉢上げ後の管理
  • 徐々に日当たりの良い場所に移動させる。(急な日差しは葉焼けを起こすため注意)
  • 土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまで水やりをする。
  • 植え付けから1ヶ月後、薄めた液体肥料を与える。
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