おいしい野菜づくりの秘訣!除雄ってなあに?

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おいしい野菜づくりの秘訣!除雄ってなあに?

ガーデニング勉強中

先生、『除雄』ってどういう意味ですか? ガーデニングの本でよく見かけるんですけど…

ガーデニング専門家

良い質問だね。『除雄』はね、花が自分で受粉するのを防ぐために、雄しべを取り除く作業のことだよ。

ガーデニング勉強中

へえー、そうなんですね。でも、なんでわざわざそんなことをするんですか?

ガーデニング専門家

それはね、例えば、違う種類の植物の花粉で受粉させたい場合に、元々の雄しべがあると、思い通りの品種改良ができなくなっちゃうからなんだ。特に、野菜や果の種を取る際には重要なんだよ。

除雄とは。

「除雄」っていうのは、園芸で使う言葉で、花の雄しべの働きをなくす作業のことだよ。特に、野菜でよく作られている一代雑種の種を作る上では、欠かせない作業なんだ。

除雄とは?

除雄とは?

– 除雄とは?植物が実をつけるためには、花粉がめしべに付着する受粉という過程が必要です。多くの植物は、同じ花の中にある雄しべで作られた花粉が、同じ花の中にあるめしべに付着する自家受粉を防ぐ仕組みを持っています。しかし、品種改良で優れた性質を持つ野菜を効率よく作るためには、人の手で異なる品種の花粉を交配させる必要があります。そこで行われるのが除雄という作業です。除雄とは、植物の雄しべを取り除く作業のことです。雄しべは花粉を作る器官なので、除雄を行うことで、その花が自分で受粉することを防ぐことができます。野菜や果物の中には、雄しべと雌しべが別々の花に咲くものもありますが、多くの場合、ひとつの花の中に雄しべと雌しべがあります。特に、両親の優れた性質を併せ持つ一代雑種(F1品種)の種を取るためには、除雄が欠かせません。一代雑種は、異なる品種を交配させてできるため、意図しない品種の花粉で受粉してしまうと、目的の種が取れなくなってしまうからです。除雄は、開花前の蕾の状態で行います。ピンセットや専用の器具を使って、雄しべを傷つけないように注意深く取り除きます。除雄した花には、目的の品種の花粉を人工的に受粉させます。このように、除雄は、品種改良において重要な役割を担っているのです。

項目 内容
除雄の定義 植物の雄しべを取り除く作業
除雄の目的 意図しない品種の花粉による受粉を防ぎ、品種改良で優れた性質を持つ野菜を効率よく作るため
除雄の対象 両親の優れた性質を併せ持つ一代雑種(F1品種)など
除雄の必要性 一代雑種は、意図しない品種の花粉で受粉してしまうと、目的の種が取れなくなるため
除雄の時期 開花前の蕾の状態
除雄の方法 ピンセットや専用の器具を使って、雄しべを傷つけないように注意深く取り除く
除雄後の作業 除雄した花には、目的の品種の花粉を人工的に受粉させる

なぜ除雄が必要なの?

なぜ除雄が必要なの?

– なぜ除雄が必要なの?

私たちが普段食べている野菜の多くは、「F1品種」と呼ばれる品種改良された野菜です。F1品種とは、異なる性質を持つ親品種を掛け合わせてできる、一代限りの品種のことを指します。

例えば、味が良くたくさん収穫できる品種と、病気に強い品種を掛け合わせて、両方の良いところを受け継いだ新しい品種を作るのです。こうして生まれたF1品種は、両親の優れた性質を受け継ぎ、収穫量が多くなる、味が良くなる、病気に強くなるといった特徴を持つことが多く、私たち消費者の食卓を豊かにしてきました。

しかし、F1品種から採れた種をそのまま蒔いても、必ずしも同じ性質の野菜ができるとは限りません。なぜなら、F1品種は自家受粉してしまうと、その子供は親世代とは異なる性質の野菜になってしまうからです。

そこで、確実にF1品種の種を採取するために、「除雄」という作業が必要となるのです。除雄とは、雄しべを取り除く作業のことです。雄しべを取り除くことで、F1品種が自身の花粉で受粉することを防ぎ、目的の親品種の花粉で受粉させることができるようになります。

除雄は、F1品種の種を安定して生産するために欠かせない作業と言えるでしょう。

項目 内容
F1品種とは 異なる性質を持つ親品種を掛け合わせてできる一代限りの品種。両親の優れた性質を受け継ぎ、収穫量が多くなる、味が良くなる、病気に強くなるといった特徴を持つ。
除雄の必要性 F1品種から採れた種をそのまま蒔いても、必ずしも同じ性質の野菜ができるとは限らないため。F1品種は自家受粉してしまうと、その子供は親世代とは異なる性質の野菜になってしまう。
除雄とは 雄しべを取り除く作業のこと。雄しべを取り除くことで、F1品種が自身の花粉で受粉することを防ぎ、目的の親品種の花粉で受粉させることができる。
除雄の効果 F1品種の種を安定して生産する。

どんな時にするの?

どんな時にするの?

– どんな時にするの?

植物の交配を思い通りに進めるために欠かせない技術、それが「除雄」です。これは、文字通り雄しべを取り除く作業のこと。

-# なぜ除雄が必要なの?

多くの植物は、受粉の際に同じ花、あるいは同じ株の花粉で受粉してしまうことがあります。これを「自家受粉」と言いますが、自家受粉を防いで他の株の花粉で受粉させることで、より丈夫な性質を持った子孫を残せる可能性が高まります

そこで活躍するのが「除雄」です。開花前に雄しべを取り除くことで、意図しない自家受粉を防ぎ、目的の株の花粉で受粉させることができるのです。

-# タイミングが重要!

除雄を行うタイミングは、花が開く前の蕾の状態が最適です。花が開いてしまうと、既に受粉している可能性があり、せっかく除雄をしても意味がなくなってしまいます。

ただし、植物の種類や品種によって、適切な蕾の大きさや状態は異なります。図鑑やインターネットで事前にしっかりと調べることが大切です。

-# 繊細な作業だからこそ丁寧に

除雄は、植物に傷をつけないよう、慎重かつ丁寧に行う必要があります。慣れないうちは、先のとがったピンセットなどを使うと良いでしょう。

焦らずゆっくりと、植物の状態をよく観察しながら作業を進めることが、成功の秘訣です。

作業 目的 タイミング 注意点
除雄(雄しべを取り除く) 自家受粉を防ぎ、他の株の花粉で受粉させるため。より丈夫な性質を持った子孫を残せる可能性が高まる。 花が開く前の蕾の状態 植物の種類や品種によって、適切な蕾の大きさや状態は異なる。植物に傷をつけないよう、慎重かつ丁寧に行う。

除雄のメリット

除雄のメリット

– 除雄のメリット植物を育てる上で、より品質の高い作物を効率的に得るために、「除雄」という技術が用いられることがあります。 除雄とは、読んで字のごとく雄しべを取り除く作業のことです。この作業を行う最大のメリットは、確実に特定の性質を持った一代雑種(F1品種)の種を採取できるという点にあります。一代雑種とは、異なる性質を持った両親を掛け合わせてできる、いわば雑種第一世代のことです。一代雑種は、両親の優れた性質を受け継ぎ、生育が旺盛で収穫量が多い、病気にも強いといった特徴を持つことが多いです。しかし、一代雑種同士を掛け合わせても、その優れた性質は次世代には受け継がれません。そこで、毎年確実に一代雑種の種を採取するために、除雄が必要となるのです。一代雑種の種は、種苗会社などで購入することもできますが、自分で種を採取することで、コストを抑えることができます。 また、除雄を行うことで、植物の生育をコントロールすることもできます。例えば、キュウリやトマトなどの果菜類は、受粉すると果実が大きくなることに栄養が使われてしまいます。しかし、除雄を行うことで、果実の肥大を抑え、植物全体の生育を促進したり、果実の数を増やしたりすることができます。このように、除雄は、農業や園芸において、品質の高い作物を効率的に生産するために欠かせない技術の一つと言えるでしょう。

項目 内容
除雄とは 植物の雄しべを取り除く作業のこと
メリット
  • 特定の性質を持った一代雑種(F1品種)の種を確実に採取できる
  • 種を自分で採取することでコストを抑えることができる
  • 植物の生育をコントロールできる(果実の肥大を抑えたり、果実の数を増やしたりする)
一代雑種のメリット 両親の優れた性質を受け継ぎ、生育が旺盛で収穫量が多い、病気にも強いといった特徴を持つことが多い

まとめ

まとめ

– まとめ

今回の記事では、F1品種の種取りに欠かせない「除雄」について詳しく解説しました。一見難しそうに思えるかもしれませんが、ポイントを押さえれば誰でも簡単に行うことができます。

まず、除雄が必要な理由として、F1品種は自家受粉させてしまうと、親世代とは異なる形質の野菜ができてしまうことが挙げられます。美味しい野菜を安定して収穫するためには、人の手で異なる品種の花粉を受粉させる必要があるのです。

そして、除雄の方法は、開花前の蕾の状態で行うことが重要です。ピンセットなどを使い、花弁を開かずに雄しべだけを丁寧に取り除きましょう。この時、誤って雌しべを傷つけないように注意が必要です。

除雄が完了したら、目的の品種の花粉を雌しべに受粉させます。受粉後、確実に種が採取できるように、人工授粉のラベルを付けておくと良いでしょう。

今回の記事を参考に、ぜひ除雄に挑戦し、自分だけの美味しい野菜を育ててみて下さい!

項目 内容
除雄の必要性 F1品種は自家受粉すると親世代と異なる形質の野菜になるため、安定して美味しい野菜を収穫するには人の手で異なる品種の花粉を受粉させる必要がある。
除雄の方法 開花前の蕾の状態で行う。ピンセットなどを使い、花弁を開かずに雄しべだけを丁寧に取り除く。雌しべを傷つけないように注意する。
除雄後 目的の品種の花粉を雌しべに受粉させる。受粉後、確実に種が採取できるように、人工授粉のラベルを付けておく。
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