一年中油断大敵!ガン無視できない害虫、グンバイムシ
一年中油断大敵!ガン無視できない害虫、グンバイムシ
ガーデニング勉強中
先生、「グンバイムシ」ってどんな虫か教えてください。
ガーデニング専門家
グンバイムシはね、とても小さい虫で、3mmくらいの大きさしかないんだ。茶色くて平べったい体をしていて、透明な羽を持っているよ。葉の裏によくくっついているんだけど、見たことはあるかな?
ガーデニング勉強中
うーん、3mmだと小さすぎて気づかないかもしれないです。葉っぱの裏に集まって何をしているんですか?
ガーデニング専門家
実は、グンバイムシは葉っぱの汁を吸って生きているんだ。だから、たくさん集まってしまうと、植物が弱ってしまったり、葉っぱの色が変わったりしてしまうんだよ。特に、サクラやツツジ、キクの花によくつくから気を付けてみてね。
グンパイムシとは。
「グンバイムシ」は、庭仕事をする人たちの間で使われている言葉で、体長が約3ミリと小さく、平べったい体で透き通った羽を持つ茶色の虫のことです。この虫は、葉っぱの裏側にたくさん集まって、そこから養分を吸い取ります。気温が高くて乾燥した場所を好み、サクラやツツジの仲間、キクなどによく発生し、一年中見られます。また、風通しが悪い場所だと、さらに発生しやすくなります。
小さくても侮れない!
– 小さくても侮れない!体長わずか3mmほどの小さな虫、グンバイムシ。その姿はまるで、植物の葉に溶け込むような、薄い褐色や緑色をしています。一見すると、その存在に気が付かないかもしれません。しかし、油断は禁物です!グンバイムシは、その小さな体で植物から栄養を奪い、生育を著しく阻害する厄介な害虫なのです。グンバイムシは、植物の葉の裏側に寄生し、針状の口を突き刺して汁を吸います。その結果、葉は栄養を奪われ、次第に元気を失っていきます。初期症状としては、葉に白い斑点が生じたり、葉が黄色く変色したりします。さらに被害が進むと、葉が縮れたり、落葉したりすることもあります。また、グンバイムシは、ウイルス病を媒介することもあり、植物に深刻な被害をもたらす可能性があります。グンバイムシは、気温が高く、乾燥した環境を好みます。そのため、特に梅雨明けから秋にかけての時期に被害が多くなる傾向があります。また、風通しが悪い場所や、窒素肥料が多いと発生しやすいと言われています。小さな体に似合わず、植物に大きな被害を与えるグンバイムシ。早期発見と適切な対策を心がけ、大切な植物を守りましょう。
項目 | 内容 |
---|---|
体長 | 約3mm |
色 | 薄い褐色、緑色 |
特徴 | 植物の葉に溶け込むような色をしている |
被害 | – 植物の葉の裏側に寄生し、針状の口で汁を吸う – 葉の栄養を奪い、生育を阻害する – ウイルス病を媒介する可能性がある |
症状 | – 葉に白い斑点が生じる – 葉が黄色く変色する – 葉が縮れる – 落葉する |
発生しやすい時期 | 梅雨明けから秋にかけて |
発生しやすい環境 | – 気温が高く、乾燥した環境 – 風通しが悪い場所 – 窒素肥料が多い |
特徴的な見た目に注目
– 特徴的な見た目に注目
グンバイムシは、その名のとおりまるで武士が戦で使っていた「軍配」のような形をした羽を持っていることが最大の特徴です。体つきは扁平で、体色は主に茶色っぽい色をしています。一見すると地味な虫に見えますが、よく見ると透明な羽を持っていることがわかります。
グンバイムシは、植物の葉の裏側に集団で隠れていることが多いので、普段から注意深く観察することが大切です。葉の裏に小さな虫がたくさんついていたり、葉の色が変わっていたり、黒い点々がたくさんついている場合は、グンバイムシが潜んでいる可能性があります。
早期発見、早期駆除が大切なので、こまめに植物を観察して、グンバイムシの被害から守りましょう。
項目 | 特徴 |
---|---|
見た目の特徴 | 軍配のような羽 扁平な体つき 茶色っぽい体色 透明な羽 |
生息場所 | 植物の葉の裏 集団で生息 |
発見のポイント | 葉の裏に虫がたくさんついている 葉の色が変わっている 葉に黒い点々がついている |
対策 | 早期発見、早期駆除 こまめな観察 |
好む環境を知って対策
グンバイムシは、気温が高く乾燥している場所を好みます。そのため、風通しが悪く、一日中日が当たるような場所にある植物は、グンバイムシが発生しやすいので注意が必要です。
特に、春から秋にかけてはグンバイムシの繁殖活動が活発になる時期です。この時期はこまめに植物を観察し、葉の裏側に小さな虫や白い斑点、黒い糞などの被害の兆候がないかを確認しましょう。
もし、初期の段階で被害を発見できれば、水で洗い流したり、被害を受けた葉を取り除くことで、被害の拡大を防ぐことができます。しかし、すでにグンバイムシが大量発生している場合は、殺虫剤を使用する必要があるかもしれません。
グンバイムシは薬剤への抵抗力がつきやすいため、同じ種類の殺虫剤を使い続けることは避け、説明書をよく読んでから使用しましょう。また、薬剤散布は周囲の環境に影響を与える可能性があるため、注意が必要です。
項目 | 内容 |
---|---|
グンバイムシの発生しやすい環境 | 気温が高く乾燥している場所 風通しが悪く、一日中日が当たる場所 |
発生しやすい時期 | 春から秋 |
被害の兆候 | 葉の裏側に小さな虫、白い斑点、黒い糞など |
初期の対策 | 水で洗い流す 被害を受けた葉を取り除く |
大量発生時の対策 | 殺虫剤の使用 |
殺虫剤使用時の注意点 | 同じ種類の殺虫剤を使い続けない 説明書をよく読んでから使用する 周囲の環境への影響に注意する |
被害を受ける植物
– 被害を受ける植物
グンバイムシは、様々な植物に被害をもたらす厄介な害虫です。
その種類は多く、それぞれ好みの植物が異なりますが、特に被害を受けやすい植物として、サクラやツツジの仲間、キクなどが挙げられます。
サクラは、春に美しい花を咲かせることで私たちを楽しませてくれますが、グンバイムシにとっても格好のエサとなります。葉の裏側にびっしりと寄生し、汁を吸ってしまうため、放っておくと葉が変色したり、生育が悪くなったりすることがあります。
ツツジの仲間も、グンバイムシの被害に遭いやすい植物です。種類によっては、葉だけでなく、花芽にも寄生することがあり、せっかくの美しい花が台無しになってしまうこともあります。
キクは、秋を彩る代表的な花ですが、グンバイムシの被害によって生育が悪くなったり、花が咲かなくなったりすることがあります。
これらの植物を育てている場合は、普段から葉の裏側などをチェックし、早期発見に努めましょう。葉の裏側に白い斑点や黒い点々が見られる場合は、グンバイムシが寄生している可能性があります。
植物 | グンバイムシによる被害 |
---|---|
サクラ | 葉の裏に寄生し、汁を吸うため、葉が変色したり、生育が悪くなったりする。 |
ツツジ | 葉だけでなく、花芽にも寄生することがあり、花が台無しになることもある。 |
キク | 生育が悪くなったり、花が咲かなくなったりする。 |
効果的な駆除方法
– 効果的な駆除方法グンバイムシは、植物の葉の裏側に寄生し、その汁を吸って成長する、小さくても厄介な害虫です。効果的に駆除するためには、いくつかの方法を組み合わせていくのが良いでしょう。まず、薬剤による駆除は即効性があり、効果も高い方法と言えるでしょう。園芸店やホームセンターなどで、グンバイムシ用の殺虫剤が販売されていますので、それを利用します。その際には、必ずラベルに記載されている使用上の注意をよく読み、適切な濃度で散布することが大切です。また、薬剤を使用する際には、周辺の植物や環境への影響にも配慮しましょう。薬剤を使わずに駆除したい場合は、環境改善が有効です。グンバイムシは風通しの悪い場所を好みますので、定期的に剪定を行い、植物の風通しをよくすることが重要です。また、すでに吸汁されてしまった葉は、被害の拡大を防ぐためにも、見つけ次第取り除き、適切に処分しましょう。さらに、天敵となる生き物を利用する方法もあります。テントウムシやカマキリなどの昆虫は、グンバイムシを捕食してくれます。これらの益虫を庭に呼び込むことで、グンバイムシの数を自然と減らしていくことが期待できます。これらの駆除方法を組み合わせ、状況に応じて適切に対処していくことで、グンバイムシの被害を抑え、大切な植物を守ることができるでしょう。
駆除方法 | 説明 | 注意点 |
---|---|---|
薬剤による駆除 | 園芸店などで販売されているグンバイムシ用の殺虫剤を使用する。即効性があり、効果が高い。 | 使用上の注意をよく読み、適切な濃度で散布する。周辺の植物や環境への影響に配慮する。 |
環境改善 | グンバイムシは風通しの悪い場所を好むため、定期的に剪定を行い、植物の風通しをよくする。吸汁されてしまった葉は、被害の拡大を防ぐため、見つけ次第取り除き、適切に処分する。 | 定期的に剪定を行う。被害葉は適切に処分する。 |
天敵の利用 | テントウムシやカマキリなどの昆虫は、グンバイムシを捕食する。これらの益虫を庭に呼び込むことで、グンバイムシの数を自然と減らしていくことが期待できる。 | 庭に益虫を呼び込む工夫をする。 |
一年を通じた対策を
一年を通じて対策が必要となる害虫として、グンバイムシが挙げられます。グンバイムシは、気温や湿度などの条件が揃えば、春夏秋冬を問わず一年中発生する可能性があります。そのため、特定の季節だけでなく、年間を通して注意深く観察し、適切な対策を講じることが重要です。
まず、定期的な観察を怠らないようにしましょう。植物の葉の裏などを丁寧にチェックし、グンバイムシの成虫や幼虫、卵が見つからないか確認します。早期発見が、被害を最小限に抑えるための第一歩です。
次に、予防対策として、植物の生育環境を整えることが大切です。グンバイムシは、風通しが悪く、湿度の高い場所を好みます。そのため、込み合った枝葉は剪定して風通しを良くし、水やりは土の表面が乾いてから行うようにしましょう。また、窒素肥料を与えすぎると、植物の生育が過剰に促進され、グンバイムシが発生しやすくなるため注意が必要です。
さらに、粘着トラップを設置することも有効です。黄色や青色の板に粘着剤を塗布したトラップを、植物の近くに設置することで、グンバイムシを捕獲することができます。
これらの対策を継続して行うことで、グンバイムシの被害から大切な植物を守り、一年を通して美しい庭を維持することができます。
対策 | 内容 |
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定期的な観察 | 植物の葉の裏などをチェックし、グンバイムシの成虫や幼虫、卵を見つけたら早期に対処する。 |
予防対策 | 風通しの良い環境を作るために、込み合った枝葉は剪定する。土の表面が乾いてから水やりを行い、過剰な窒素肥料は避ける。 |
粘着トラップ | 黄色や青色の板に粘着剤を塗布したトラップを植物の近くに設置し、グンバイムシを捕獲する。 |