🌱知られざる植物のからだの一部「胚軸」

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🌱知られざる植物のからだの一部「胚軸」

ガーデニング勉強中

先生、「胚軸」って、種子の中にあるってホントですか?

ガーデニング専門家

そうだよ。「胚軸」は、種子の中にあって、将来、植物の茎や根っこになる大切な部分なんだ。例えば、双葉類の種が芽を出すとき、土から最初に出てくる部分を「胚軸」というんだよ。

ガーデニング勉強中

じゃあ、芽が出ている部分は全部「胚軸」ってことですか?

ガーデニング専門家

いい質問だね。でも、全部が「胚軸」ってわけじゃないんだ。双葉の下の部分が「胚軸」で、双葉から上の部分は「幼芽」って呼ばれるんだよ。どちらも成長して、茎や葉っぱになっていくんだ。

胚軸とは。

「胚軸」って言葉は、園芸で使うんだけど、種の中にある、これから芽や根っこになる部分で、双葉と幼根をつないでいる軸のことだよ。

種子の構造

種子の構造

– 種子の構造

植物の種子は、硬い殻に覆われた小さな宝箱のようなものです。その中には、新しい命を生み出すための大切なパーツがぎっしりと詰まっています。小さな種子が土の中で芽吹き、大きく成長していくためには、これらのパーツが重要な役割を果たすのです。

種の外側を覆う硬い殻は「種皮」と呼ばれ、種の中にある大切な部分を乾燥や衝撃から守っています。まるで鎧のように種を包み込み、発芽に適した環境になるまで、種の中の水分や養分を保つ役割を担っています。

種皮を剥くと、中から将来植物になるための重要な器官が見えてきます。まず目につくのが、薄い膜のようなもので包まれた「子葉」です。子葉は発芽後に最初に現れる葉で、光合成を行い、自ら栄養を作り出す役割を担います。

子葉の下には「胚軸」と呼ばれる部分があり、これは将来、茎になる部分です。子葉と根を繋ぐパイプラインのような役割を果たし、子葉で作った栄養を根に送り届けます。

そして、胚軸の先端には「幼根」と呼ばれる、将来根になる部分があります。幼根は発芽後、土の中に伸びていきます。根は、植物を支えると共に、土壌から水分や栄養を吸収する重要な役割を担います。

このように、小さな種の中には、植物が成長するために必要なものが全て詰まっているのです。

種子の構造 役割
種皮 種の外側を覆う硬い殻。種を乾燥や衝撃から守り、発芽に適した環境になるまで、種の中の水分や養分を保つ。
子葉 発芽後に最初に現れる葉。光合成を行い、自ら栄養を作り出す。
胚軸 将来、茎になる部分。子葉と根を繋ぐパイプラインのような役割を果たし、子葉で作った栄養を根に送り届ける。
幼根 将来根になる部分。発芽後、土の中に伸びていき、植物を支えると共に、土壌から水分や栄養を吸収する。

胚軸の役割

胚軸の役割

– 胚軸の役割

種から芽が出て、双葉が開き、ぐんぐん成長していく様は、生命の力強さを感じさせてくれます。この発芽の過程において、重要な役割を担っているのが「胚軸」です。

胚軸は、種の中で眠っている植物の赤ちゃんの一部で、根と子葉をつないでいる部分を指します。一見すると、小さく目立たない存在に思えるかもしれません。しかし、発芽の際には、この胚軸が土から最初に顔を出すという重要な役割を担っています。

では、胚軸はどのようにしてこの役割を果たしているのでしょうか。

種子が水分を吸収すると、胚軸はまるで力を蓄えるようにぐんぐんと伸びていきます。そして、先端についた鉤状の部分で土を押しのけ、地上へと姿を現すのです。この時、胚軸は単に土から出るだけでなく、子葉を地上に押し上げる役割も担っています。

子葉は、植物が成長するための最初の栄養分を作る大切な器官です。胚軸のおかげで子葉は無事に地上に顔を出すことができ、太陽の光を浴びて光合成を始められるのです。

このように、胚軸は植物の誕生と成長を支える、小さくとも力強い存在と言えるでしょう。

胚軸の役割 詳細
土から出る 種子が水を吸収すると胚軸が伸びて、先端の鉤状の部分で土を押しのけて地上に出る。
子葉を押し上げる 胚軸の成長に伴い、子葉も地上に押し上げられる。
子葉の光合成開始を助ける 子葉は胚軸のおかげで地上に出ることができ、光合成を始めることができる。

胚軸の形と成長

胚軸の形と成長

– 胚軸の形と成長

植物の種子が芽生え、双葉が開き始めるまでの間、根と双葉をつなぐ重要な器官を胚軸と呼びます。この胚軸は、種子の種類によって形や成長の様子が異なり、発芽の仕方も大きく分けて「地上発芽」と「地下発芽」の二つに分類されます。

「地上発芽」は、発芽の際に子葉を地上に持ち上げるタイプのものです。
身近な例では、豆類がこのタイプに当てはまります。
種子が発芽すると、胚軸は大きく上に向かって弓なりに伸び、土の外にまで出ていきます。そして、まるで重りを持っているかのように、先端に付いた子葉を土の上に押し上げます。この成長様式により、子葉はすぐに光合成を行い、自ら栄養を作り出すことができるようになります。

一方、「地下発芽」は、子葉を土の中に残したまま成長するタイプです。
エンドウやソラマメなどがこのタイプに属します。
このタイプの種子は発芽しても、胚軸はあまり成長せず、子葉は土の中に留まったままになります。土の中で子葉は、発芽に必要な栄養を供給する役割を担います。
そして、胚軸の先端からは本葉が顔を出して成長し、光合成を始めていきます。

このように、胚軸の形や成長の様子は、植物の種類によって異なり、それぞれの生存戦略に適応していると言えるでしょう。

項目 地上発芽 地下発芽
代表例 豆類 エンドウ、ソラマメ
胚軸の成長 大きく上に向かって弓なりに伸びる あまり成長しない
子葉の位置 土の外に出る 土の中に留まる
子葉の役割 すぐに光合成を行い、自ら栄養を作り出す 発芽に必要な栄養を供給する
本葉 子葉の後から成長 胚軸の先端から成長

観察してみよう

観察してみよう

– 観察してみよう

毎日見ている植物でも、芽が出るまでの様子をじっくり観察すると、普段は見過ごしてしまうような、小さな変化に気づくことができます。

特に、種子が大きく、発芽しやすいインゲン豆やカイワレ大根などは、観察にぴったりです。

土の中で、小さな種から芽が出るまでの様子を、毎日、時間を追って観察してみましょう。

最初に、種子が水を吸って膨らみ、やがて種皮が割れていく様子が観察できます。
そして、根が土の中へとしがみつくように伸びていくと、次に、地上に向かって芽が伸びていきます

この時、最初に根を下へ下へと伸ばす役割を担っているのが「胚軸」と呼ばれる部分です。

胚軸は、根と芽の間にある、まるで橋のような役割を果たす部分で、この胚軸の働きによって、植物はしっかりと根を張り、地上に芽を出すことができるのです。

お子様と一緒に観察すれば、植物の力強さに驚くだけでなく、普段は目に見えないところで、「胚軸」が重要な役割を担っていることを、楽しみながら学ぶことができるでしょう。

観察対象 ポイント
インゲン豆、カイワレ大根などの種子 ・種子が大きく、発芽しやすいので観察に最適
・種子が水を吸って膨らみ、種皮が割れていく様子
・根が土の中へとしがみつくように伸びていく様子
・地上に向かって芽が伸びていく様子
胚軸 ・根と芽の間にある、まるで橋のような役割を果たす部分
・最初に根を下へ下へと伸ばす役割を担う
・植物がしっかりと根を張り、地上に芽を出すことを助ける

植物の不思議

植物の不思議

小さな種を見つめていると、そこから芽吹き、大きく成長していく生命の力強さを感じずにはいられません。まるで、小さな箱の中に無限の可能性が詰まっているかのようです。

種の中には、やがて芽生えとなる小さな植物の姿、「胚」が眠っています。そして、この胚の一部である「胚軸」は、根を張り、茎を伸ばし、植物の成長を支える土台となる重要な役割を担っています。

私たちが普段何気なく見ている植物の姿は、実は、土の下で静かに、しかし力強く成長を続ける胚軸の働きによって支えられているのです。

植物の成長の様子を観察するとき、土から顔を出した芽生えだけでなく、土の中で見えないところで奮闘している胚軸の存在を想像してみてください。そこには、私たちが普段目にすることのない、植物の力強い生命活動のドラマが隠されています。

植物のそれぞれの部分に目を向け、その役割を知ることによって、今まで何気なく見ていた風景も、全く違って見えてくるはずです。植物の世界は、私たちが想像する以上に奥深く、そして魅力的です。

植物の部分 役割
小さな箱の中に無限の可能性を秘めている
種の中で眠っている、やがて芽生えとなる小さな植物の姿
胚軸 根を張り、茎を伸ばし、植物の成長を支える土台となる
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