土壌改良の立役者!間接肥料のススメ
- 間接肥料とは?植物を育てる上で、土に栄養を与えることは欠かせない作業です。そのために欠かせないのが肥料ですが、肥料には、大きく分けて二つの種類があることをご存知でしょうか?
一つは、植物に栄養を直接供給する「直接肥料」です。そしてもう一つは、土壌環境を整えることで植物の生育を間接的に助ける「間接肥料」です。
直接肥料は、植物が必要とする栄養分である窒素、リン酸、カリウムなどを直接供給することで、植物の生育を促進します。一方、間接肥料は、植物に直接吸収されるわけではありません。土壌の物理性や化学性、生物性を改善することで、植物が育ちやすい環境を作ります。
例えば、土壌が酸性に傾いていると、植物は栄養をうまく吸収できません。そこで、石灰を撒くことで土壌を中和し、植物が栄養を吸収しやすい環境を作ることができます。
また、苦土肥料は土壌にマグネシウムを補給します。マグネシウムは葉緑素の構成成分であり、光合成を促進する働きがあります。
さらに、珪酸肥料は、植物の細胞壁を強化する働きがあります。これにより、病気や害虫に対する抵抗力を高めることができます。
このように、間接肥料は、土壌環境を改善することで、植物の生育を支える重要な役割を果たしています。健やかに植物を育てるためには、直接肥料だけでなく、間接肥料についても理解を深め、適切に使い分けることが大切です。