植物の生育不良「座止」とは?
- 座止とは何か
植物が本来は成長して背丈が高くなったり、花を咲かせたりする段階になっても、地面近くに葉を広げたままの状態を「座止」と言います。まるで地面に座り込んでいるように見えることから、この名前が付けられました。
座止の状態になると、植物の葉は地面に沿って放射状に広がり、まるでバラの花のように見えます。この状態を「ロゼット状」と呼びます。
座止は、植物にとって必ずしも悪い状態ではありません。厳しい冬を乗り越えるために、地面に近い場所で太陽の光を浴び、寒さをしのぐ戦略として、あえて座止の状態を保つ植物もいます。
しかし、本来花を咲かせて種子を作るべき時期になっても座止の状態が続く場合は注意が必要です。
日照不足や肥料不足、気温などが原因で、植物が成長に必要なエネルギーを十分に得られていない可能性があります。
座止の状態から植物を健全に成長させるためには、原因を探り、適切な環境を整えてあげることが大切です。