植物を育てる土の酸性度
- 土の酸性度とは土は私達人間を含む、あらゆる生物にとって欠かせないものです。植物はこの土に根を張り、そこから栄養や水分を吸収して育ちます。そして、植物が元気に育つためには、土の中に含まれる様々な成分のバランスが大切になってきます。土の性質を決める要素の一つに、「酸性度」があります。普段、酸性・アルカリ性という言葉は、レモンなどの酸っぱいものや石鹸などのぬるぬるしたものを表す際に使われますが、土にもこの性質があるのです。土の酸性度は、土の中に含まれる水素イオンの量で決まります。水素イオンが多い土は酸性が強く、少ない土はアルカリ性が強い性質を示します。そして、この酸性の強さを表すのがpH(ピーエイチ)と呼ばれる数値です。pH7を中性として、数値が小さくなるほど酸性が強く、大きくなるほどアルカリ性が強くなります。植物によって、育つのに適した土のpHは異なります。例えば、ブルーベリーのように酸性の土を好む植物もあれば、アスパラガスのようにアルカリ性の土を好む植物もあります。そのため、植物を育てる際には、その植物に合ったpHの土作りをすることが重要です。もし、土のpHが植物に合っていないと、栄養をうまく吸収することができずに、生育が悪くなったり、枯れてしまうこともあります。