植物の構造を理解する: 稈とは?
植物の世界を探ってみると、その多様な姿や働きに驚かされます。多くの植物にとって、茎は体を支え、根から吸収した水や養分を葉に届け、光合成でつくられた栄養分を植物全体に行き渡らせるという重要な役割を担っています。
中でも、イネ、コムギ、トウモロコシといったイネ科植物の茎は「稈」と呼ばれ、これらの植物が大きく成長し、種子を実らせるための大切な役割を担っています。稈は、節と節の間が中空になっているという特徴があります。この構造のおかげで、稈は軽く、しなやかでありながら、風や雨にも負けずに成長することができます。また、中空の部分は、植物にとって必要な空気や水を効率よく運ぶのにも役立っています。
稈は、私たち人間にとっても重要な役割を担っています。お米や小麦粉など、私たちの食生活に欠かせない穀物は、イネ科植物の種子から作られています。また、稈は、家畜の飼料や、畳や竹垣などの建築材料、紙の原料など、様々な用途に利用されています。
このように、稈は、イネ科植物が成長し、種子を実らせるために欠かせないだけでなく、私たちの生活にとっても非常に重要な役割を担っているのです。