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花を彩る個性的な構造:距
庭いじりをしていると、色とりどりの花の姿に目を奪われることがありますね。花の形は実にさまざまで、私たちを楽しませてくれます。その中でも、「距(きょ)」と呼ばれる部分は、一風変わった形で私たちの好奇心をくすぐる不思議な魅力を持っています。 距とは、花びらや萼(がく)の一部が長く伸びて、花の後ろ側に突き出した袋状の部分のことを指します。この袋状の部分は空洞になっていることが多く、まるで花の後ろに小さなツノが生えているかのようです。このユニークな形は、ニワトリの脚にある鋭い爪「蹴爪(けづめ)」に似ていることから、「距」と呼ばれるようになりました。 私たちの身近な花の中にも、距を持つものがいくつかあります。例えば、春に咲くパンジーやビオラの花をよく観察してみてください。花びらの後ろ側に、距がちょこんと付いているのが見えるでしょう。また、夏の風物詩であるツリフネソウにも、くるりと巻いた特徴的な距があります。 距は、その花にとって重要な役割を担っていることがあります。距の奥には蜜がたまっていることが多く、虫たちを誘い込んで受粉を助ける役割を果たしているのです。このように、距は花の美しさだけでなく、その生態にも深く関わっている興味深い器官と言えるでしょう。 -
花の秘密:距の魅力
庭いじりをしていると、色とりどりの花の姿に心惹かれますね。花びらの形や色の美しさはもちろんのこと、中には「距(きょ)」と呼ばれる、ちょっと変わった形をした部分を持つ花もあります。 距は、花びらの付け根あたりから後ろへ伸びた、空洞になっている突起のことです。この言葉はもともとニワトリの蹴爪を表す言葉でしたが、植物学では、この特徴的な形の花の一部を指す言葉として使われています。 花の後ろにちょこんと突き出した距は、まるで花がおしゃれなアクセサリーを身につけているようで、私たちを楽しませてくれます。しかし、この距には、ただ可愛いだけではない大切な役割があります。 距の中には、蜜がたっぷりと詰まっていることが多いのです。甘い蜜を求めて虫たちが花を訪れると、距の奥にある蜜を吸おうと、虫たちは長い口を奥深くまで差し込みます。この時、虫たちの体には花粉がしっかりと付着します。 こうして、蜜を吸いに来た虫たちの手助けによって、花は受粉することができるのです。つまり距は、植物が子孫を残すための、重要な役割を担っていると言えるでしょう。
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