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時代を超えて愛されるオールドローズの魅力
- オールドローズとはオールドローズは、1867年以前に存在していたバラの総称です。この年は、現代バラの礎となる「ラ・フランス」という画期的なハイブリッドティーローズが誕生した年とされています。そのため、オールドローズは「ラ・フランス」以前のバラ、つまり「旧式のバラ」という意味合いを持っています。その歴史は深く、古代ローマ時代からすでに人々の暮らしの中で愛されてきました。当時のフレスコ画には、バラが描かれているものも残っており、その魅力が時代を超えて愛されてきたことがうかがえます。現代バラとの大きな違いは、花の形や香り、咲き方、樹形などです。現代バラは品種改良によって華やかな花姿や多様な花色を持つものが多く、四季咲き性が強い傾向にあります。一方、オールドローズは、一季咲きで、花は小さく、色は淡いものが主流です。しかし、その素朴な美しさや、現代バラにはない濃厚で豊かな香りは、多くの人を魅了してやみません。代表的な系統としては、気品あふれるダマスクローズや、愛らしい花を咲かせるアルバローズ、繰り返し咲き性のポートランドローズなど、多様な系統が存在します。それぞれに異なる魅力があり、その奥深さもオールドローズの魅力と言えるでしょう。 -
イングリッシュローズの魅力
- イングリッシュローズとはイングリッシュローズは、1960年代にイギリスの育種家、デビッド・オースチン氏が生み出した、まったく新しいタイプのバラです。オースチン氏は、古くから愛されてきたオールドローズの美しさに魅せられながらも、花色のバリエーションが少ないことや、病気への弱さといった点が課題だと感じていました。そこで、モダンローズの長所と組み合わせることで、これらの課題を克服しようと試みたのです。こうして生まれたイングリッシュローズは、オールドローズが持つ、カップ咲きやロゼット咲きと呼ばれる、ふんわりと重なり合ったような優雅な花姿と、芳醇な香りはそのままに、モダンローズの四季咲き性や花色の豊富さを受け継いでいます。イギリスの伝統とモダンが融合した、まさに「良いとこどり」のバラと言えるでしょう。イングリッシュローズは、その気品あふれる美しさから、瞬く間に世界中の人々を魅了しました。現在では、200品種以上ものイングリッシュローズが作出され、その人気は衰えることを知りません。
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