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根菜類の生育障害「裂根」を防ぐ!
- 裂根とは?裂根とは、ダイコン、カブ、ニンジンなどの根菜類で発生する生育障害の一つです。文字通り、根が割れたり、ひびが入ったりする現象を指し、品質の低下や収穫量の減少に繋がります。この現象が起こると、見た目が悪くなるため、当然ながら市場価値は下がってしまいます。しかし、問題はそれだけではありません。裂け目から病原菌が侵入しやすくなるため、病気のリスクも高まってしまうのです。では、なぜ根は割れてしまうのでしょうか?主な原因は、生育期間中の急激な水分条件の変化です。乾燥した日が続いて土壌の水分が少なくなった後、まとまった雨が降ったり、大量に水やりをしたりすると、根は一気に水分を吸収しようとします。すると、根の内部組織が急激に膨張し、外側の組織が耐え切れずにひび割れを起こしてしまうのです。土壌の状態も大きく影響します。粘土質の土壌で育てている場合、土壌が固くなりやすく、根の成長を阻害することがあります。その結果、根が土壌の圧力に耐え切れずに、裂けてしまうことがあります。裂根を防ぐためには、日頃から土壌の水分量を適切に保ち、急激な変化を与えないことが重要です。水はけのよい土作りを心掛け、乾燥しやすい場合は、敷き藁やマルチングで土壌の乾燥を防ぎましょう。また、肥料は適切な量と時期を守り、過剰な施肥は避けるようにしてください。 -
ダイコン、カブ栽培の大敵!キスジノミハムシ対策
- 小さな体に大きな被害キスジノミハムシ。その名前から、可愛らしい昆虫を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、ダイコンやカブなどのアブラナ科の野菜を育てる農家にとって、この小さな虫は大きな悩みの種となっています。成虫は体長わずか2mmほど。黒地に黄色の二本線が目立つ姿をしています。飛び跳ねる様子がノミに似ていることから、この名前が付けられました。可愛らしい響きとは裏腹に、この小さな虫は、葉を食い荒らす厄介な害虫なのです。キスジノミハムシは、主に葉を好み、小さな穴をたくさんあけてしまいます。柔らかい葉を好むため、特に苗の段階で被害が大きくなりやすいのが特徴です。被害が大きくなると、葉の生育が悪くなり、光合成を阻害するため、野菜の生育にも悪影響を与えてしまいます。ひどい場合には、葉が枯れてしまい、収穫量が激減してしまうこともあります。また、キスジノミハムシは繁殖力が非常に強く、年に数回も世代交代を繰り返します。そのため、一度発生してしまうと、完全に駆除するのが難しい害虫としても知られています。農家の方々は、キスジノミハムシの被害から大切な作物を守るため、日々様々な対策を講じているのです。 -
大根の悩み「す入り」を防いで美味しい収穫を!
- 大根の「す入り」とは? 大根を収穫して切ってみたら、中心部分がスカスカになっていてがっかり…なんて経験はありませんか? これは「す入り」と呼ばれる現象で、大根やカブなど、根菜類でしばしばみられます。 一見、外見からは判断しにくいことも多いですが、持った時に軽かったり、叩いてみて軽い音がするものは「す入り」の可能性があります。カットしてみると、中心部が空洞になっていたり、スポンジ状になっていて、本来のシャキシャキとした食感が失われていることがあります。 この「す入り」は、大根の生育過程におけるストレスが原因で起こると考えられています。 例えば、急激な気温の変化や乾燥、肥料不足などが挙げられます。特に、春先の暖かい時期に種をまき、生育初期に暖かい日が続いた後に冷え込むと、「す入り」が発生しやすくなります。また、土壌中の水分が不足したり、肥料、特に窒素肥料が不足していても、「す入り」の原因となります。
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