ダイコン、カブ栽培の大敵!キスジノミハムシ対策
- 小さな体に大きな被害キスジノミハムシ。その名前から、可愛らしい昆虫を思い浮かべる方もいるかもしれません。しかし、ダイコンやカブなどのアブラナ科の野菜を育てる農家にとって、この小さな虫は大きな悩みの種となっています。成虫は体長わずか2mmほど。黒地に黄色の二本線が目立つ姿をしています。飛び跳ねる様子がノミに似ていることから、この名前が付けられました。可愛らしい響きとは裏腹に、この小さな虫は、葉を食い荒らす厄介な害虫なのです。キスジノミハムシは、主に葉を好み、小さな穴をたくさんあけてしまいます。柔らかい葉を好むため、特に苗の段階で被害が大きくなりやすいのが特徴です。被害が大きくなると、葉の生育が悪くなり、光合成を阻害するため、野菜の生育にも悪影響を与えてしまいます。ひどい場合には、葉が枯れてしまい、収穫量が激減してしまうこともあります。また、キスジノミハムシは繁殖力が非常に強く、年に数回も世代交代を繰り返します。そのため、一度発生してしまうと、完全に駆除するのが難しい害虫としても知られています。農家の方々は、キスジノミハムシの被害から大切な作物を守るため、日々様々な対策を講じているのです。