収穫後のひと手間!キュアリングで保存上手
- キュアリングとは?
キュアリングとは、収穫した農作物を長期間にわたって良好な状態で保存するために行う、いわば“熟成”の工程です。収穫直後の農作物は、まだ呼吸を続けており、そのまま放置すると鮮度や風味が損なわれてしまいます。そこで、キュアリングを行うことで、農作物をゆっくりと休眠状態へと導き、品質を保つのです。
具体的には、キュアリングは、一定の温度と湿度が保たれた環境下で農作物を保管することで行われます。この過程で、農作物の表面は乾燥し、外皮が厚くなります。まるで、農作物が自らを守るための鎧をまとうかのようです。
キュアリングを行うことによって、農作物の貯蔵性が高まり、腐敗やカビの発生を抑制することができます。また、でんぷんが糖に変化することで甘みや旨みが引き出され、より美味しくなります。さらに、食感が向上するなど、様々なメリットがあります。キュアリングは、農作物をより長く、そしてより美味しく楽しむための、古くから伝わる知恵なのです。