種なしスイカの秘密
夏の太陽をたっぷり浴びて育つスイカは、夏の風物詩とも言える果物です。みずみずしい赤い果肉と、口いっぱいに広がる甘さは、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるかのようです。
そんなスイカですが、近年人気を集めているちょっと変わった種類があるのをご存知でしょうか?
それは、「種なしスイカ」です。
名前の通り、種ができないように品種改良されたスイカで、その歴史は意外と古く、1940年代に日本で誕生しました。
種がないので、面倒な種取りをする必要がなく、パクパクと食べ進められるのが魅力です。
また、種がない分、果肉の部分が多くなり、よりジューシーな味わいを楽しめるというメリットもあります。
種なしスイカは、普通のスイカと育て方はほとんど変わりませんが、受粉の仕方が少し特殊です。
種ができるためには、雄しべの花粉が雌しべに付く必要がありますが、種なしスイカは、ある特殊な処理をすることで、種を作らないようにしています。
そのため、私たちが普段食べているスイカとは異なる品種のスイカの花粉を使って、人工的に受粉させる必要があります。
種なしスイカは、近年、その食べやすさから人気が高まっており、スーパーなどでも手軽に購入できるようになりました。
まだ試したことがないという方は、ぜひ一度、その手軽でおいしい味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか?