庭木によく似た危険な虫!シャクトリムシ
春の暖かな日差しが降り注ぎ、木々が芽吹く季節。庭に出ると、青々と茂った葉に混じって、まるで木の枝のように見える虫がいませんか?よく見ると、それは「シャクトリムシ」かもしれません。シャクトリムシは、その名の通り、独特な歩き方で私たちを楽しませてくれます。
シャクトリムシは、体を弓なりに曲げたり、ぐーっと伸ばしたりしながら移動します。まるで私たちが指を使って「長さ」を測るように見えることから、「尺を取る虫」という意味で、「シャクトリムシ」という名前が付けられました。
シャクトリムシは、実は蝶や蛾の幼虫です。体は柔らかく、緑や茶色など、周りの環境に溶け込むような色をしています。これは、鳥などの天敵に見つかりにくくするためです。そして、枝に擬態することで、さらに見つかりにくくしています。
もし庭で見かけたら、そっと観察してみてください。ユーモラスな歩き方や、葉っぱの色にそっくりな体の色など、新しい発見があるかもしれません。そして、シャクトリムシが成長して、美しい蝶や蛾になる姿を想像してみるのも楽しいですね。