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庭を彩る照り葉の魅力
- 照り葉の特徴 照り葉とは、その名の通り光沢のある葉のことを指します。葉の表面がツルツルとしていて、まるで丁寧にワックスをかけたように輝いて見えるのが特徴です。この美しい光沢は、葉の表面を覆うクチクラ層という透明な膜が厚く発達しているために生まれます。 クチクラ層は、植物にとって過酷な環境から身を守る、いわば「鎧」のような役割を担っています。強い日差しから葉緑体を保護するだけでなく、植物内の水分が蒸発するのを防ぐ役割も果たしているのです。 照り葉を持つ植物は、日当たりの良い場所や乾燥しやすい場所を好む傾向があります。厳しい環境下でも力強く育つことができるよう、照り葉は進化の過程で獲得された、植物の生存戦略と言えるでしょう。 -
緑枝ざしで育てる!
- 緑枝ざしで植物を増やそう! 緑枝ざしとは、植物を増やすための技術の一つで、梅雨の時期に、その年に伸びたみずみずしい新しい枝を挿し木にする方法です。挿し木とは、植物の一部を切り取って土に挿し、そこから根を生やして新しい植物個体として成長させる増殖方法です。 緑枝ざしは、他の挿し木と比べて成功率が高い方法として知られています。なぜなら、梅雨の時期は植物の活動が活発な時期であり、特に新しい枝は成長ホルモンが活発に分泌されているため、発根しやすいからです。 この方法は、ツバキやサザンカ、アジサイなど、多くの植物で有効です。これらの植物は、種から育てるよりも、緑枝ざしで増やす方が簡単で、親と同じ性質を持った植物を確実に増やすことができます。 緑枝ざしは、植物を増やす喜びを味わえるだけでなく、お気に入りの植物を長く楽しむための技術としても役立ちます。ぜひ、この機会に挑戦してみてはいかがでしょうか。 -
チャドクガ:庭木を守るための知識と対策
- チャドクガとはチャドクガは、チョウ目ドクガ科に属する蛾の一種です。その名の通り、お茶の木やツバキ、サザンカなど、ツバキ科の植物の葉を好んで食べます。 成虫は黄褐色の地味な色合いをしており、一見すると毒を持つようには見えません。しかし、幼虫は黒地にオレンジ色の模様が目立ち、集団で葉を食害するため、庭木に被害が出ている場合はすぐに気づくことができるでしょう。 チャドクガの幼虫は、体中に毒針毛と呼ばれる微細な毒針を持っています。この毒針毛は非常に軽く、触れると皮膚に刺さり、激しいかゆみと痛みを引き起こします。また、風に乗って飛散し、皮膚に付着することもあるため、直接触れなくても被害に遭う可能性があります。 チャドクガの幼虫は、4月から10月にかけて年2回発生します。特に、5月から6月、そして8月から9月にかけて多く発生するため、注意が必要です。庭木にチャドクガの幼虫を発見した場合は、決して素手で触れず、殺虫剤などで駆除するようにしましょう。
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