家庭菜園の敵!半身萎凋病対策
- 半身萎凋病とは?半身萎凋病は、トマトやナスなどの野菜を栽培する上で特に注意が必要な病気の一つです。この病気は、バーティシリウム菌という、土の中に潜む病原菌によって引き起こされます。この菌は、植物の根から侵入し、水の通り道である導管を塞いでしまうという厄介な性質を持っています。そのため、感染した植物は、土壌から水を吸収することが難しくなり、徐々に衰弱していきます。初期症状としては、晴れた日の日中に葉がしおれ、夜は回復するという現象が見られます。これは、気温の上昇とともに植物内の水不足が深刻化するためです。やがて、症状が進むと、葉の一部が黄色や茶色に変色し始め、萎凋する部分が広がっていきます。最終的には、植物全体が枯れてしまうこともあります。半身萎凋病という名前は、植物の片側半分だけが萎れていくという特徴的な症状から名付けられました。これは、根から侵入した病原菌が、導管内を移動しながら増殖していくため、植物全体に均等に被害が及ぶわけではないためです。半身萎凋病は、一度発生すると治療が難しく、感染した植物は回復が望めないケースがほとんどです。そのため、日頃から予防対策を徹底し、感染拡大を防ぐことが重要となります。