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植物の生育を阻む?石灰欠乏症とは
- 石灰欠乏症とは植物が健やかに育つためには、太陽の光や水だけでなく、土壌中の栄養分も必要です。土壌中の栄養分は、植物が根から吸収することで、葉や茎、花や実といった植物全体に行き渡り、成長を促進させます。これらの栄養分のうち、植物の生育に欠かせないものの一つにカルシウムがあります。カルシウムは人間でいえば、骨や歯の形成に欠かせない栄養素として知られていますが、植物にとっても、細胞壁を形成したり、丈夫にするために必要不可欠な成分です。 しかし、土壌の性質によっては、カルシウムが不足してしまうことがあります。このような状態になると、植物は正常な生育が阻害され、様々な問題を引き起こすようになります。これを石灰欠乏症と呼びます。石灰欠乏症になると、植物は葉の先端や縁が黄色く変色したり、葉が縮れてしまったりするなどの症状が現れます。また、トマトやピーマンなどの果菜類では、実の成長が悪くなったり、尻腐れ症と呼ばれる症状が発生することもあります。さらに、根の生育も阻害されるため、植物全体が弱ってしまうこともあります。石灰欠乏症は、放置すると植物を枯死させてしまう可能性もあるため、早期に発見し、適切な対策を講じることが重要です。 -
ふところ枝を制する者が野菜を制す
- ふところ枝とは?植物を育てる楽しみの一つに、おいしい実の収穫がありますね。ナスやピーマンなどの野菜は、枝に直接花を咲かせ実をつけますが、その成長を阻害する厄介な存在があります。それが「ふところ枝」です。ふところ枝とは、株元付近から生えてくる勢いの良い枝のことを指します。一見すると、植物の生育が旺盛な証拠のように思えるかもしれません。しかし、実際には、美味しい野菜を育てるためには、このふところ枝は早めに除去することが大切なのです。ふところ枝は、養分を吸収する力がとても強いため、放っておくと、本来実になるはずの部分に栄養が行き渡らなくなってしまいます。その結果、実の成長が遅れたり、実の数が減ったり、さらには味の低下にもつながってしまうのです。ふところ枝は、見つけ次第、根元から切り取ってしまうのがおすすめです。特に、株元に近い部分の葉は、光合成の効率が悪いため、一緒に摘み取ってしまうと良いでしょう。植物の生育状況を見ながら、こまめにふところ枝を取り除き、栄養を効率よく実へ届けてあげましょう。
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