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ブロッコリーの美味しさの秘密 – 頂花蕾
- ブロッコリーの花のつぼみ 皆さんは、ブロッコリーを食べる時、何の部分を食べているかご存知ですか?多くの方は、緑色の塊を思い浮かべるでしょう。実はあの緑色の部分は、小さな花のつぼみがたくさん集まってできているのです。 ブロッコリーは、アブラナ科の野菜で、キャベツの仲間です。キャベツの花は黄色ですが、ブロッコリーも花を咲かせると黄色い花を咲かせます。私たちが普段食べているブロッコリーは、花が咲く前のつぼみの状態のものを収穫したものです。 このつぼみの集まりのことを「花蕾(からい)」と呼びます。花蕾は、太くて短い茎の周りに、たくさんのつぼみが密集してついています。つぼみは緑色で、小さく丸い形をしています。ブロッコリーは、この花蕾を大きく成長させたものなのです。 ブロッコリーは栄養価の高い野菜としても知られています。特にビタミンCやβ-カロテン、鉄分などが豊富に含まれています。花蕾の部分だけでなく、茎の部分にも栄養が豊富なので、捨てずに食べるようにしましょう。 次にブロッコリーを食べる時は、それがたくさんの小さなつぼみからできていることを思い出してみてください。そして、ブロッコリーが持つ生命力を感じながら、味わってみてください。 -
食卓の彩り、花蕾の秘密
- 花蕾って何? 花蕾という言葉、あまり聞き慣れないかもしれませんね。読んで字のごとく「花の蕾」のことで、普段私たちが目にする、色鮮やかに咲き誇る花の姿になる前の、小さくぎゅっと閉じた状態のことを指します。 花蕾は、植物にとって、これから花を咲かせ、種子を作って次世代に命をつなぐための、とても大切な器官です。 つぼみの中には、花びらや雄しべ、雌しべといった、花を構成する重要な器官がぎゅっと詰まっていて、開花の時を今か今かと待ち構えています。 花の種類によって、その形や色、大きさも様々です。丸みを帯びたもの、細長いもの、表面がつるんとしたもの、毛が生えているものなど、個性豊かです。中には、一見すると花が咲いているように見えるほど、華やかな花蕾もあります。 私たち人間にとって、花蕾は春の訪れを感じさせるものとして、古くから親しまれてきました。例えば、早春に咲く梅の花の蕾は「梅の蕾(うめのつぼみ)」と呼ばれ、春の到来を告げる季語としても使われています。また、食用となる花蕾もあり、ブロッコリーやカリフラワー、フキノトウなどが挙げられます。 普段何気なく見ている花も、花蕾の段階から観察してみると、また違った一面が見えてくるかもしれません。 -
リーフィー現象:カリフラワーとブロッコリーの奇形
- リーフィー現象とは?カリフラワーやブロッコリーは、私たちが普段食べている部分は「花蕾(からい)」と呼ばれる、たくさんの蕾が集まったものです。通常、これらの花蕾はぎゅっと密集して、ふっくらとした丸みを帯びた形をしています。しかし、生育環境や品種によっては、この花蕾が本来の姿とは異なり、葉のように変化してしまうことがあります。これが「リーフィー現象」です。リーフィー現象が起こると、本来は固く締まっているはずの花蕾が、葉のように緩く開いた状態になってしまいます。そのため、カリフラワーやブロッコリー特有の、こんもりとした形にならず、まるで葉の塊のように見えてしまいます。この状態は「ボトニング」とも呼ばれ、収穫量の減少や品質低下に繋がるため、農家にとっては悩みの種となっています。リーフィー現象が発生する原因は、主に「温度ストレス」であると言われています。カリフラワーやブロッコリーは、比較的冷涼な気候を好む野菜です。そのため、生育中に急激な温度変化にさらされると、花蕾の形成がうまくいかず、葉のように変化してしまうと考えられています。特に、春先の暖かくなった時期に、急に寒さがぶり返したり、逆に秋口に季節外れの暑さが続いたりすると、リーフィー現象が起こりやすくなります。リーフィー現象の発生を防ぐためには、品種選びも重要です。リーフィー現象に強い品種を選ぶことで、リスクを軽減することができます。また、適切な栽培管理も重要です。温度変化を少なくするために、トンネル栽培などを活用したり、土壌の水分量を適切に保つことで、植物へのストレスを軽減することができます。 -
カリフラワーの生育不良「ボトニング」とは?
- カリフラワーの奇形「ボトニング」カリフラワーは、白く大きな花蕾を収穫する野菜として人気ですが、栽培中に「ボトニング」と呼ばれる奇形が発生することがあります。ボトニングとは、通常は大きく締まった球状に育つ花蕾が、小さくバラバラで、形も崩れた状態になってしまう現象です。せっかく育てたカリフラワーがこのような状態になってしまうと、収穫量が減ってしまうだけでなく、見た目も悪くなってしまいます。では、なぜボトニングは起こってしまうのでしょうか?主な原因は、カリフラワーがまだ十分に育っていない段階で低温にさらされることです。カリフラワーは、一定期間低温に当たることで花芽を形成する性質を持っています。しかし、苗が小さく葉も十分に展開していない段階で低温に遭遇すると、植物体は花を咲かせる準備が整っていないにもかかわらず、無理に花芽を作ろうとしてしまいます。その結果、花蕾が十分に発達せず、ボトニングが発生してしまうのです。特に、気温が安定しない春まき栽培では、ボトニングのリスクが高まります。春先は、日中は暖かくても、夜間や朝方は冷え込むことが多く、カリフラワーが低温にさらされやすい時期です。そのため、春まき栽培では、トンネルやマルチ資材などを活用して、苗を保温する対策を講じることが重要となります。
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