ポストハーベスト:収穫後の農作物を守る
- ポストハーベストとは
「ポストハーベスト」という言葉をご存知でしょうか?「収穫された後の」という意味を持つ言葉で、農業の世界において重要な意味を持ちます。私たちが毎日口にする野菜や果物、穀物は、農家の方々が丹精込めて育て、収穫されたものです。しかし、収穫はゴールではありません。
畑から切り離された農作物は、生命活動を終えたわけではありません。呼吸を続け、時間とともに水分や栄養分を失い、鮮度や味が落ちていきます。また、細菌やカビなどが繁殖しやすくなり、腐敗が進んでしまうこともあります。
せっかく収穫した農作物を、少しでも長く、そして新鮮な状態で消費者に届けるためには、収穫後の適切な管理が欠かせません。この「収穫後の農産物の管理」を指す言葉が「ポストハーベスト」です。
ポストハーベスト技術には、農作物の貯蔵方法の改善、温度や湿度管理、包装技術の向上など、様々なものが存在します。例えば、私たちが普段目にする、野菜や果物を包むフィルムやネットも、ポストハーベスト技術の一つです。
ポストハーベスト技術は、農作物の品質保持だけでなく、食品ロスの削減にも大きく貢献しています。新鮮でおいしい農作物を、私たちが毎日食べられるのは、ポストハーベスト技術のおかげと言えるでしょう。