仏炎苞:個性的な植物の魅力
- 仏炎苞とは仏炎苞とは、サトイモ科の植物などにみられる、ろうそくの炎のような形をした苞のことです。苞とは、本来は蕾を包んでいた葉が変化したものです。 つまり、仏炎苞は花びらではなく、葉が変形したものです。仏炎苞は、その名の通り、仏像の背後にある炎のような形をしています。 その色や模様は、まるで花びらのように鮮やかで、私たちを惹きつけます。 白色や黄色、ピンク、赤色など、その種類はさまざまです。 また、表面に光沢があったり、模様が入っていたりと、その姿は多種多様です。しかし、私たちが花びらのように美しいと感じてしまう仏炎苞ですが、実際の花は中心部にひっそりと隠れています。 仏炎苞の中央にある、肉穂花序と呼ばれる小さな花の集合体が本当の花なのです。 仏炎苞は、花びらのように虫を誘引する役割や、花を守ったり、受粉を助ける役割を担っています。 その美しい姿は、植物が長い年月をかけて進化させてきた、生き残るための戦略の一つと言えるでしょう。