土の中で育つ?不思議な球根「ムカゴ」
- ムカゴってなに?ムカゴ、聞いたことはありますか?普段の生活ではあまり馴染みのない言葉かもしれませんが、実は私たちが食べている野菜の中にも、このムカゴを作るものが存在します。ムカゴとは、植物の葉の付け根にできる、小さな球状の器官のことです。パッと見ると種のように見えるかもしれません。しかし、土の上に落ちて新しい株を作るという点では、球根とよく似た役割を持っています。そのため、ムカゴは「空中球根」や「零余子(れいよし)」などと呼ばれることもあります。ムカゴを作る植物として、代表的なものにヤマノイモがあります。ヤマノイモは自然薯(じねんじょ)とも呼ばれ、その根はとろろご飯などで私たちにも馴染み深い食材です。このヤマノイモの葉の付け根にできるムカゴも食用となり、栄養価が高いことで知られています。ムカゴは、植物にとって栄養を蓄えておく役割や、新しい株を増やす役割を担っています。厳しい環境下でも子孫を残すための、植物の巧みな戦略の一つと言えるでしょう。