ランを育てる: リードとバックバルブ
- ランの成長とリードランは、他の植物とは少し異なる、個性的な育ち方をします。新しい芽を出す場所が決まっていて、そこから成長していくのです。この新しい芽のことを「リード」と呼びます。リードは、ランが元気に育っていることを示すサインです。リードからは、まず葉っぱが出てきます。そして、根っこもぐんぐん伸びていきます。やがて、このリードが大きく育つと、「バルブ」と呼ばれるようになります。バルブは、いわば栄養の貯蔵庫のようなもので、ここから花を咲かせるためのエネルギーが供給されます。リードが出てくるということは、ランが順調に成長し、新しいバルブを作ろうとしている証拠です。つまり、これから先も美しい花を咲かせてくれる可能性が高いと言えるでしょう。リードの数は、ランの株の勢いを示すひとつの目安となります。リードがたくさん出ていれば、それだけランは元気に育っていると言えます。反対に、リードがあまり出てこないと、生育が停滞している可能性があります。ランを育てる際には、日々の観察を通してリードの有無や状態をチェックすることが大切です。リードの成長を見守りながら、適切な水やりや肥料、そして愛情を注ぐことで、ランは応えてくれます。そして、私たちはその美しい花を楽しむことができるのです。