知っておきたい! F1品種の基礎知識
- F1品種とは?園芸の世界で、野菜や花の種袋を見ると「F1」という表記をよく見かけますよね。 これは一体何を意味するのでしょうか?
F1とは、First Filial Generationの略称で、日本語では「雑種第一世代」という意味です。
では、雑種第一世代とは一体どんなものでしょうか?
例えば、赤くて大きな実をつけるトマトと、黄色くて小さい実をつけるトマトがあるとします。この2種類のトマトをかけ合わせてできた最初の世代のトマトがF1品種、つまり雑種第一世代ということになります。
F1品種の最大の特徴は、両親の優れた性質を受け継いでいることです。 先ほどのトマトの例で言えば、赤くて大きな実をつける性質と、黄色くて小さい実をつける性質の両方を受け継いでいるため、赤くて大きい実をつけるF1品種が生まれる可能性があります。
さらに、F1品種は、一般的に生育が揃いやすく、病気にも強いという特徴も持っています。 これは、両親の異なる遺伝子を受け継ぐことで、より環境に適応しやすくなるためです。
このように、F1品種は、優れた性質と栽培のしやすさを兼ね備えているため、家庭菜園でも広く利用されています。