植物を大きく育てる「オーキシン」
- 植物ホルモン「オーキシン」とは
「オーキシン」という言葉を耳にしたことはありますか?あまり聞き馴染みのない言葉かもしれません。しかし、ガーデニングにおいて、植物がどのように成長していくのかを理解する上で、オーキシンは重要な役割を担っています。
オーキシンは、植物ホルモンの一種です。ホルモンとは、体内で作られ、ごく少量で体の働きを調整する物質のこと。人間で例えるなら、成長ホルモンのようなものでしょうか。植物の体内で、根や茎の成長、花芽の形成、果実の成熟など、様々な生命活動に関わっていることが分かっています。
オーキシンは、植物の成長を調整する化学物質の一つです。目には見えませんが、植物の体内で様々な働きをしています。例えば、茎の先端部分で作られ、そこから茎の下の部分に移動することで、細胞の成長を促進します。この働きによって、植物は太陽の光を求めて、上に向かって伸びていくことができるのです。
また、オーキシンは根の成長にも関与しています。挿し木などで植物を繁殖させる際に、根の発達を促すために、オーキシンを含んだ発根促進剤が使われることがあります。
このように、オーキシンは植物の成長にとって欠かせない役割を担っています。ガーデニングを楽しむ上で、オーキシンの働きについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。