フロアブル剤:使いやすい農薬の形
農薬は、植物を病気や害虫から守るために欠かせないアイテムですが、ひとくちに農薬と言っても、さまざまな種類があります。その形状は、粉末状、粒状、液体状など実にさまざまです。
中でも、近年注目されているのが「フロアブル剤」と呼ばれる液体状の農薬です。従来の液体状農薬は、水に溶けにくい性質を持つものが多く、使用前に水とよく混ぜ合わせる必要がありました。しかし、フロアブル剤は水に溶けやすく、薄めずにそのまま使用できるという利点があります。
また、フロアブル剤は、有効成分が微細な粒子状になっており、植物の葉や茎に均一に付着しやすいという特徴も持っています。そのため、従来の農薬よりも少ない量で効果を発揮し、環境への負担も軽減できるという点も評価されています。
さらに、フロアブル剤は、計量や散布がしやすいように、容器に工夫が凝らされているものも多く、初心者でも扱いやすいというメリットもあります。
このように、多くの利点を持つフロアブル剤は、今後もますます普及していくと考えられます。