大根の岐根を防いで立派な根菜を育てよう!
- 岐根とは?私たちが普段食べている大根や人参などの根菜類。土の下では、植物を支え、水分や栄養を吸収するために根をしっかりと張っています。これらの野菜は、特に根の部分を食べるため、まっすぐと太く育つことが求められます。しかし、畑では時折、根が分かれてまるで二股に分かれたような、あるいは複数の足が生えたような奇妙な形の根っこを見かけることがあります。これが「岐根」と呼ばれる現象です。岐根は、本来はまっすぐに伸びるはずの根が、成長の過程で何らかの原因によって分岐してしまう現象を指します。根の先端部分には、根の成長を司る「成長点」と呼ばれる重要な部分が存在します。この成長点が、土壌中の石や硬い土塊に当たったり、害虫によって傷つけられたりすると、根の成長方向が乱されてしまいます。その結果、本来は成長点から伸びるはずの本根の成長が阻害され、代わりに側根と呼ばれる細い根が複数発生し、肥大してしまうのです。岐根は、根菜類の見た目を損ねるだけでなく、根の成長を阻害するため、収穫量の減少に繋がる可能性も孕んでいます。美味しい野菜を育てるためには、土壌の状態を良く耕し、石や土塊を取り除くなど、根が健全に成長できる環境を整えてあげることが大切です。