双葉のふしぎ:植物のベビーフード
- 双葉とは
種から芽を出したばかりの植物を見ると、小さくて可愛らしい葉っぱが姿を現します。これが「双葉」です。まるで生まれたての赤ちゃんに例えられるように、双葉は植物にとって最初の葉であり、その後の成長を大きく左右する大切な役割を担っています。
双葉は、種の中に蓄えられた栄養をたくさん含んでいます。この栄養は、例えるなら赤ちゃんのための「母乳」のようなもので、植物が自らの力で栄養を作り出すことができるようになるまでの大切な食糧となります。
太陽の光を浴びて、空気中の二酸化炭素を取り込み、土壌から水や栄養分を吸収する。植物はこの「光合成」によって自ら栄養を作り出すことができますが、双葉はこの光合成を始めるための準備段階を支えていると言えます。
やがて双葉は、その役割を終え、役目を終えたことを示すかのように枯れていきます。しかし、双葉が懸命に光合成を行い、植物の成長を支えたからこそ、その後に続く本葉が力強く育つことができるのです。双葉の存在は、植物の命のサイクルにおける、小さくとも偉大な一歩と言えるでしょう。