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収穫後のひと手間!キュアリングで保存上手
- キュアリングとは? キュアリングとは、収穫した農作物を長期間にわたって良好な状態で保存するために行う、いわば“熟成”の工程です。収穫直後の農作物は、まだ呼吸を続けており、そのまま放置すると鮮度や風味が損なわれてしまいます。そこで、キュアリングを行うことで、農作物をゆっくりと休眠状態へと導き、品質を保つのです。 具体的には、キュアリングは、一定の温度と湿度が保たれた環境下で農作物を保管することで行われます。この過程で、農作物の表面は乾燥し、外皮が厚くなります。まるで、農作物が自らを守るための鎧をまとうかのようです。 キュアリングを行うことによって、農作物の貯蔵性が高まり、腐敗やカビの発生を抑制することができます。また、でんぷんが糖に変化することで甘みや旨みが引き出され、より美味しくなります。さらに、食感が向上するなど、様々なメリットがあります。キュアリングは、農作物をより長く、そしてより美味しく楽しむための、古くから伝わる知恵なのです。 -
ポストハーベスト:収穫後の農作物を守る
- ポストハーベストとは 「ポストハーベスト」という言葉をご存知でしょうか?「収穫された後の」という意味を持つ言葉で、農業の世界において重要な意味を持ちます。私たちが毎日口にする野菜や果物、穀物は、農家の方々が丹精込めて育て、収穫されたものです。しかし、収穫はゴールではありません。 畑から切り離された農作物は、生命活動を終えたわけではありません。呼吸を続け、時間とともに水分や栄養分を失い、鮮度や味が落ちていきます。また、細菌やカビなどが繁殖しやすくなり、腐敗が進んでしまうこともあります。 せっかく収穫した農作物を、少しでも長く、そして新鮮な状態で消費者に届けるためには、収穫後の適切な管理が欠かせません。この「収穫後の農産物の管理」を指す言葉が「ポストハーベスト」です。 ポストハーベスト技術には、農作物の貯蔵方法の改善、温度や湿度管理、包装技術の向上など、様々なものが存在します。例えば、私たちが普段目にする、野菜や果物を包むフィルムやネットも、ポストハーベスト技術の一つです。 ポストハーベスト技術は、農作物の品質保持だけでなく、食品ロスの削減にも大きく貢献しています。新鮮でおいしい農作物を、私たちが毎日食べられるのは、ポストハーベスト技術のおかげと言えるでしょう。 -
植物への感謝を込めて!お礼肥のススメ
色とりどりの花を咲かせたり、私たちに恵みをもたらす果実を実らせたりする植物たち。しかし、その華やかな姿の裏側では、想像以上のエネルギーを開花や結実に費やし、植物は疲労困憊の状態になっているのです。まるでマラソンを走り終えたランナーのように、休養と栄養補給が必要不可欠です。 そこで登場するのが「お礼肥」です。お礼肥とは、植物が開花後や収穫後に与える特別な肥料のこと。まるで、頑張った人に贈る労いの言葉のように、植物に感謝の気持ちを込めて施します。 お礼肥は、植物が消費した栄養を補給し、しっかりと回復させるための大切な栄養ドリンクと言えるでしょう。植物は、お礼肥によって再び力強く成長し、土壌に根を張り巡らせ、来シーズンに向けて準備を始めます。そして、翌年も私たちに美しい花や美味しい実を見せてくれるのです。お礼肥は、植物への感謝の気持ちと、未来の成長への期待を込めて施しましょう。
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