果樹栽培の鍵!授粉樹の役割と選び方
美味しい果物を収穫するには、果樹を育てることが欠かせません。果樹には様々な種類がありますが、その中には、自分の花粉だけでは実を結ぶことが難しいものがあります。これは自家不和合性と呼ばれる性質で、リンゴやナシ、モモなど、私たちがよく口にする果物の多くに見られます。
自家不和合性の果樹は、同じ品種の花粉では受粉できません。実を結ばせるためには、別の品種の花粉で受粉させる必要があります。この時、花粉を提供してくれる木を「授粉樹」と呼びます。授粉樹は、文字通り、果樹に花粉を授け、実を結ぶ手助けをする役割を担っています。
例えば、リンゴを育てたい場合、育てたい品種とは異なる品種で、開花時期が同じリンゴの木を近くに植える必要があります。そうすることで、ミツバチなどの昆虫が授粉樹の花粉を運んでくれ、目的のリンゴの木に実がなります。
このように、自家不和合性の果樹を育てる場合は、授粉樹の存在が欠かせません。そのため、果樹を植える前に、その品種が自家不和合性かどうか、また、どのような品種を授粉樹にすれば良いのかを調べることが重要です。