肥料の効果を最大限に!「利用率」を知ろう
植物を育てる上で欠かせない肥料。しかし、肥料を与えればすべてが植物に吸収されるわけではありません。せっかく与えた肥料も、土壌の種類や状態、水はけ、気温、施肥方法など様々な要因によって、植物に吸収されずに失われてしまうことがあります。
土壌にまかれた肥料のうち、実際に植物の生育に役立った割合のことを「利用率」または「吸収率」と呼びます。この数値が高ければ、肥料が無駄なく効果的に使われていることを意味します。
例えば、利用率が50%の肥料を10kg与えた場合、実際に植物に吸収されるのは5kgだけで、残りの5kgは土壌に残ったり、大気中に放出されたりしてしまいます。
肥料の利用率を高めるためには、土壌の状態を改善すること、植物の生育段階に合わせて適切な量を施肥すること、肥料の種類を適切に選択することなどが重要です。
肥料の「利用率」を意識することで、環境への負荷を低減しながら、植物を健やかに育てることができます。