日本の食文化を支える在来品種
- 在来品種とは?
在来品種とは、その土地の気候風土に長年適応し、栽培されてきた野菜の品種のことです。たとえば、日本で古くから栽培されている野菜を考えてみましょう。その野菜は、日本の気候や土壌に合うように、長い年月をかけて変化してきたと考えられます。
日本の在来品種は、先祖代々受け継がれてきた種から育てられてきました。人々は、それぞれの土地の気候や土壌に合った品種を選び、大切に種を取り、次の世代へと受け継いできたのです。
在来品種は、厳しい自然環境の中で生き残ってきたため、病気や害虫に強いという特徴があります。また、その土地の気候や土壌に適応しているため、栽培しやすいという利点もあります。
近年では、F1品種と呼ばれる、収穫量や見た目を重視して品種改良された野菜が多く出回るようになりました。しかし、在来品種は、その土地独自の風味や食感を持ち合わせており、近年見直されています。