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サッカー:植物の増やし方
- サッカーとは庭いじりをしていると、植物の根元から、親とは異なる新しい芽が出ていることがあります。 この芽を『サッカー』と呼びます。 サッカーは、まるで親の植物から栄養を吸い取るようにして成長していくため、『吸枝(きゅうし)』と呼ばれることもあります。サッカーは、親の植物と全く同じ遺伝子を持っているため、親と同じ花を咲かせ、同じ実をつけます。 そのため、挿し木と同じように、親の性質を受け継いだ植物を増やす方法の一つとして、このサッカーを利用することも可能です。しかし、サッカーは必ずしも歓迎される存在ではありません。 庭木などでは、サッカーが大量に発生すると、庭の景観を乱したり、親の木の生育を阻害したりすることがあります。 また、サッカーは、ウイルス病などの病気を媒介する可能性もあるため注意が必要です。 そのため、庭木の手入れでは、サッカーをこまめに取り除くことが大切です。 サッカーは、地面から顔を出したばかりの柔らかい状態であれば、手で簡単に引き抜くことができます。 もし、大きく成長してしまっている場合は、根元から剪定ばさみで切り取ると良いでしょう。 -
ランナーで増やす楽しみ
- ランナーって何? 植物の世界では、子孫を増やす戦略は実に様々です。種を飛ばしたり、球根を作ったりと、それぞれの植物が独自の進化を遂げてきました。その中でも、今回ご紹介する「ランナー」は、まるで地面を這うようにして増える、ユニークな繁殖方法です。 ランナーは、一部の植物に見られる、親株から伸びる細長い茎のようなものです。一見すると、ただ茎が伸びているだけのように見えますが、ランナーのすごいところは、先端や途中に新しい芽や根を出すことができる点です。そして、そこから子株が育ち始めるのです。まるで親株が自分の分身を作って、どんどんと勢力を広げていくように見えます。 このランナーによる繁殖方法は、植物にとって子孫を残す上で、とても効率的な方法です。なぜなら、親株と同じ遺伝子を持った子株を、確実に、しかも広範囲に増やすことができるからです。また、地面を這うように伸びるため、他の植物との競争を避け、太陽の光を独占しやすいという利点もあります。 ランナーで増える植物としては、イチゴやユキノシタ、オリヅルランなどが有名です。これらの植物を育てるときは、ランナーの性質を理解しておくと、より深く楽しむことができるでしょう。
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