植物の葉の構造を知る:小葉ってなに?
- 葉っぱにも種類がある?植物にとって、葉は太陽の光を受けて栄養を作り出すための、無くてはならない大切な器官です。そして、私たち人間も、植物が光合成によって作り出した栄養を間接的に摂取することで生きています。
一口に葉っぱと言っても、その形や構造は実に様々です。植物の種類によって、葉の形や大きさ、色が異なるのはもちろんのこと、葉の構造にも違いが見られます。
葉の構造に着目すると、大きく分けて葉身が一枚しかない「単葉」と、複数の葉身に分かれている「複葉」の二つに分類することができます。
「単葉」は、私たちにとって最も馴染み深い葉の形と言えるでしょう。例えば、春の訪れを告げるサクラや、秋の紅葉が美しいモミジの葉は、どちらも一枚の葉身を持つ単葉の仲間です。
一方、「複葉」は、複数の小さな葉(小葉)が集まって、まるで一つの葉のように見えるものを指します。三つ葉のクローバーや、フワフワとした黄色い花を咲かせるミモザの葉は、複葉の仲間です。複葉は、小葉がどのように枝についているかによって、さらに細かく分類されます。
普段何気なく目にしている葉っぱも、よく観察してみると、形や構造に違いがあることに気づかされます。植物を観察する際には、ぜひ葉にも注目してみてください。新たな発見があるかもしれません。