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植物の栄養輸送を支える師管
- 師管とは植物は、太陽の光を浴びて自ら栄養を作り出すことができます。 この栄養は、主に葉で作られ、植物全体に届けられます。 この大切な栄養を運ぶ役割を担っているのが「師管」です。師管は、植物の体の中を網目のように縦横無尽に走る「維管束」という組織の一部です。 維管束は、植物にとって、人間でいう血管のようなもので、水や栄養を運ぶための重要な役割を担っています。 師管の中を流れるのは、光合成によって葉で作られた糖などの有機養分を多く含んだ液体で、「師管液」と呼ばれています。 師管液は、植物全体に行き渡るように、葉などの光合成を行う器官から、根や茎、果実など、成長に必要な部分へと運ばれていきます。 このように、師管は、植物が生きていくために必要な栄養を運ぶ、いわば「植物のライフライン」といえるでしょう。 -
植物の体内ネットワーク:維管束
植物は、動物のように骨格を持たずに、空に向かって高く成長したり、地面にしっかりと根を張ったりすることができます。その秘密は、植物の体の中にある「維管束」という組織にあります。維管束は、人間で例えるならば骨のような役割を果たし、植物の体をしっかりと支えています。まるで建物を支える鉄骨のように、維管束があることで、植物は自身の重さや風雨に耐え、地面に倒れることなく立つことができるのです。 しかし、維管束の役割はそれだけではありません。維管束は、植物の体全体に水や栄養を運ぶ、いわば「血管」のような役割も担っています。根から吸収した水や栄養分は、維管束を通って植物の各部に届けられます。そして、葉で作られた栄養分も、維管束を通って植物全体に行き渡ります。この維管束による水や栄養分の輸送システムがあるおかげで、植物は大きく成長し、花を咲かせたり、実をつけたりすることができるのです。 つまり、維管束は植物にとって、体を支える骨組みであると同時に、生命を維持するための重要なライフラインとしての役割も担っていると言えるでしょう。
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