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植物の生育不良「座止」とは?
- 座止とは何か 植物が本来は成長して背丈が高くなったり、花を咲かせたりする段階になっても、地面近くに葉を広げたままの状態を「座止」と言います。まるで地面に座り込んでいるように見えることから、この名前が付けられました。 座止の状態になると、植物の葉は地面に沿って放射状に広がり、まるでバラの花のように見えます。この状態を「ロゼット状」と呼びます。 座止は、植物にとって必ずしも悪い状態ではありません。厳しい冬を乗り越えるために、地面に近い場所で太陽の光を浴び、寒さをしのぐ戦略として、あえて座止の状態を保つ植物もいます。 しかし、本来花を咲かせて種子を作るべき時期になっても座止の状態が続く場合は注意が必要です。 日照不足や肥料不足、気温などが原因で、植物が成長に必要なエネルギーを十分に得られていない可能性があります。 座止の状態から植物を健全に成長させるためには、原因を探り、適切な環境を整えてあげることが大切です。 -
植物の生育を左右する「心止まり」現象とは?
- 植物の成長を止める「心止まり」植物を育てていると、茎の先端や枝の先端がそれ以上伸びなくなり、成長が止まってしまうことがあります。このような現象を「心止まり」と呼びます。一見、聞き慣れない言葉に感じるかもしれませんが、ガーデニングの世界では比較的よく遭遇する現象です。植物が本来持つ性質である場合や、生育環境の変化によって引き起こされる場合など、その原因はさまざまです。「心止まり」は、植物の種類や品種によって、自然な成長過程で起こる場合があります。例えば、トマトのように、ある程度の高さまで成長すると、それ以上は主茎が伸びず、脇芽が成長する性質を持つ植物もあれば、草花の中には、開花と同時に成長が止まる一年草なども存在します。これらの場合は、植物が本来持っている性質によるものなので、特に心配する必要はありません。一方で、生育環境の変化によって「心止まり」が起こる場合もあります。例えば、急激な温度変化や、水切れ、肥料不足などが原因で、植物がストレスを感じ、成長が止まってしまうことがあります。このような場合は、原因を取り除くことで、再び成長を促すことができます。日当たりや風通しの良い場所に移動したり、適切な水やりや肥料やりを行うようにしましょう。「心止まり」は、一見、植物の生育に悪影響を与える現象のように思えるかもしれません。しかし、植物の成長をコントロールする上で、重要な役割を果たす場合もあります。例えば、摘心と呼ばれる作業は、植物の先端を切り取ることで、わき芽の成長を促進し、より多くの花を咲かせたり、実を大きくするために用いられます。「心止まり」について正しく理解し、その原因を探ることによって、植物の生育をコントロールし、より大きく、より美しく育てることができるようになるでしょう。
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