植物を守る!抗生物質の力とは?
私たちの周りには、目に見えない小さな生き物、「微生物」が存在しています。土の中や空気中など、いたるところに生息している微生物ですが、実は私達の生活に役立つ様々な物質を作り出していることをご存じでしょうか?微生物の中には、他の微生物の増殖を抑えたり、殺したりする物質を作り出すものたちがいます。私たち人間は、その力を利用して、病気の治療に役立ててきました。それが「抗生物質」です。 抗生物質は、細菌を退治する薬として、人間や動物の病気の治療に大きく貢献してきました。しかし、抗生物質の活躍の場は、人間や動物の治療だけにとどまりません。実は、植物の病気の治療にも役立っているのです。 植物も人間と同じように、様々な病気にかかります。その中でも、細菌によって引き起こされる病気に対して、抗生物質は高い効果を発揮します。植物の病気治療に抗生物質が使用されるようになったことで、農作物の収穫量の増加や品質の向上に繋がり、私たちの食生活を支える大きな力となっています。 微生物が作り出す力は、目には見えなくても、私たちの生活を支える大きな可能性を秘めていると言えるでしょう。