土壌の湿害対策:水はけ改善で植物を元気に
- 湿害とは?
植物が元気に育つためには、土の中の水分が適切な状態であることがとても重要です。しかし、梅雨の長雨や台風による大雨、あるいは水はけの悪い場所では、土の中に水が溜まりすぎてしまうことがあります。このような、土の中の水分が多すぎることで植物の生育が悪くなってしまうことを「湿害」といいます。
湿害が起こると、土の中はまるで水浸しの状態になってしまいます。すると、土の中に住んでいる微生物たちの活動も変化し、植物の根にとって必要な酸素が少なくなってしまいます。人間と同じように、植物の根も呼吸をして生きています。酸素が不足すると、根は十分に呼吸ができなくなり、弱ってしまいます。
弱った根は、土の中から栄養や水分を吸収する力が低下してしまいます。その結果、植物は元気をなくし、生育が悪くなってしまうのです。ひどい場合には、根が腐ってしまい、植物が枯れてしまうこともあります。
湿害は、植物にとって大きな脅威となるため、日頃から土の状態をよく観察し、水はけをよくするなど、湿害対策をしておくことが大切です。