土づくりの鍵!保肥力アップで植物を元気に育てよう
- 保肥力とは植物が元気に育つためには、土壌に十分な栄養が含まれていることが不可欠です。しかし、ただ闇雲に肥料を与えれば良いわけではありません。なぜなら、土壌には、植物の栄養となる肥料成分を保持する力があり、この力が弱い土壌では、せっかく肥料を与えても、雨などによって流れ出てしまい、植物に十分に届かないことがあるからです。この力を「保肥力」と呼びます。保肥力が高い土壌は、スポンジのように肥料成分をしっかりと抱え込みます。そして、植物が必要な時に必要なだけ、ゆっくりと供給してくれるため、植物は長い間、安定して栄養を吸収することができます。その結果、植物は健やかに育ち、花をたくさん咲かせたり、実をたくさん実らせたりすることができるのです。反対に、保肥力が低い土壌では、肥料成分が水と一緒に土壌から流れ出てしまいやすく、せっかく与えた肥料が無駄になってしまうことがあります。砂漠のように水はけが良すぎる土壌や、粘土のように水はけが悪すぎる土壌は、保肥力が低い傾向があります。そのため、土づくりをする際には、土壌の保肥力を高めることが非常に重要になります。保肥力を高めるためには、堆肥や腐葉土などを混ぜ込み、土壌中の有機物を増やすことが効果的です。有機物は、土壌の構造を改善し、肥料成分を保持する力を高めるだけでなく、微生物の活動を活発にする効果もあります。