木子: 植物の命のサイクル
- 木子とは何か
木子とは、グラジオラスやユリなど、球根で増える植物に見られる、小さな球根のことです。普段私たちが目にする球根は、親球と呼ばれる大きな球根です。木子は、その親球から栄養繁殖によって生まれます。いわば、植物の赤ちゃんのようなものです。
木子の大きさは親球に比べてずっと小さく、種類によっては米粒ほどのものもあります。小さいながらも立派な球根であり、土に植えると根を張り葉を出し成長していきます。そして、数年かけて親球と同じように花を咲かせるまでに成長するのです。
木子を植える際は、親球よりも浅く植え付けます。これは、木子が小さく、まだ土の深い場所から栄養や水分を吸収する力が弱いからです。また、木子は親球に比べて乾燥に弱いため、水切れに注意が必要です。
木子から花が咲くまでには、数年かかる場合もあります。しかし、自分の手で育てた小さな木子が、立派に花を咲かせた時の喜びはひとしおです。ぜひ、木子から植物を育ててみて下さい。