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おいしい野菜づくりの秘訣!除雄ってなあに?
- 除雄とは?植物が実をつけるためには、花粉がめしべに付着する受粉という過程が必要です。多くの植物は、同じ花の中にある雄しべで作られた花粉が、同じ花の中にあるめしべに付着する自家受粉を防ぐ仕組みを持っています。しかし、品種改良で優れた性質を持つ野菜を効率よく作るためには、人の手で異なる品種の花粉を交配させる必要があります。そこで行われるのが除雄という作業です。除雄とは、植物の雄しべを取り除く作業のことです。雄しべは花粉を作る器官なので、除雄を行うことで、その花が自分で受粉することを防ぐことができます。野菜や果物の中には、雄しべと雌しべが別々の花に咲くものもありますが、多くの場合、ひとつの花の中に雄しべと雌しべがあります。特に、両親の優れた性質を併せ持つ一代雑種(F1品種)の種を取るためには、除雄が欠かせません。一代雑種は、異なる品種を交配させてできるため、意図しない品種の花粉で受粉してしまうと、目的の種が取れなくなってしまうからです。除雄は、開花前の蕾の状態で行います。ピンセットや専用の器具を使って、雄しべを傷つけないように注意深く取り除きます。除雄した花には、目的の品種の花粉を人工的に受粉させます。このように、除雄は、品種改良において重要な役割を担っているのです。 -
人手不足の救世主?接ぎ木装置の最新事情
- 接ぎ木装置とは 果物や野菜の中でも、特にトマトやキュウリ、ナスなどの果菜類を栽培する上で、より品質の高い作物を、より多く収穫するためには、-接ぎ木-という技術が欠かせません。 接ぎ木とは、生育の旺盛な台木に、収穫したい品種の穂木を繋ぎ合わせて、一つの植物にする技術のことです。この技術を用いることで、病気に強い性質や、土壌への適応能力を高めることができます。 従来、この接ぎ木作業は、長年の経験で培われた技術と知識を持つ熟練者が、一つ一つ手作業で行っていました。しかし、近年では農業従事者の減少や高齢化が進み、人手不足が深刻化しています。 そこで注目されているのが、-接ぎ木装置-です。 接ぎ木装置とは、穂木と台木を機械の力で自動で接合することができる画期的な装置です。この装置の登場により、これまで熟練者に頼らざるを得なかった接ぎ木作業を、誰でも簡単に行うことができるようになりました。また、手作業に比べて作業時間が大幅に短縮され、労力の軽減にも繋がっています。 接ぎ木装置の普及は、人手不足が深刻化する農業現場において、作業効率の向上と生産性の向上に大きく貢献することが期待されています。 -
植物の合体!接ぎ木の魅力
- 接ぎ木とは接ぎ木とは、植物を育てるための技術の一つで、二つの植物の一部を繋ぎ合わせて、一つの個体として成長させる方法です。想像してみてください。まるでパズルのように植物を組み合わせるようなものです。この時、切り取って他の植物に繋ぎ合わせる部分を「穂木」、土台となる植物の方を「台木」と呼びます。穂木には、美味しい実をつける品種や美しい花を咲かせる品種などが選ばれます。一方、台木には、病気に強い、生育が旺盛である、土壌への適応力が高いなど、丈夫で育てやすい性質を持つ品種が選ばれます。接ぎ木を行うことによって、穂木の持つ優れた性質と、台木の持つ丈夫さを兼ね備えた植物を育てることができます。接ぎ木は、古くから行われてきた、植物を育てるための知恵と言えるでしょう。現代でも、果樹や野菜、花卉など、様々な植物の栽培に広く利用されています。
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