徒長 – 植物を イキイキ と育てるために
- 徒長とは?
植物を育てていると、茎や枝が間延びして、ひょろひょろとした姿になってしまうことがあります。まるで太陽の光を求めて、一生懸命背伸びをしているように見えることから「モヤシ現象」とも呼ばれるこの状態こそが「徒長」です。
徒長した植物は、一見すると背が高く成長しているように見えますが、実際には茎や枝が細く弱々しいため、少しの衝撃で折れてしまうこともあります。また、葉の色が薄くなったり、花が咲かなかったり、咲いても小さくなってしまったりと、生育にも悪影響を及ぼします。せっかく大切に育てている植物が徒長してしまうのは、とても残念なことです。
徒長の主な原因は、日光不足です。植物は光合成によって栄養を作り出すため、十分な光を浴びることができません。すると、太陽の光を求めて茎や枝を伸ばそうとするため、徒長してしまうのです。また、窒素過多や水のやりすぎも徒長の原因となります。
徒長を防ぐためには、植物に十分な光を与えることが重要です。日当たりの良い場所に置くだけでなく、鉢の向きを定期的に変えたり、周りの植物との間隔を調整したりすることで、まんべんなく光が当たるように工夫しましょう。また、肥料は窒素過多にならないよう、適切な種類と量を使用することが大切です。水のやりすぎにも注意し、土の表面が乾いてから水を与えるようにしましょう。