植物の成長を支える「根毛」の秘密
- 根毛ってどんなもの?
植物の根をよく見ると、先端部分が白っぽくなっていることに気づきますか?
根の先端は「根冠」と呼ばれる帽子のような構造で覆われており、その少し上に、肉眼ではほとんど見えないほど細かな毛のようなものが無数に生えています。これが「根毛」です。
根毛は、表皮細胞と呼ばれる根の表面にある細胞の一部が、まるで髪の毛のように細長く伸びたものです。顕微鏡で観察すると、その長さは実にさまざま!
土壌の環境によって、長く伸びたり、短く留まったりと、柔軟に変化します。
根毛の役割は、土壌の中から水や養分を効率よく吸収することです。
土壌の中には、植物の成長に必要な水や養分が溶け込んでいますが、その量は決して多くありません。
そこで、根毛は表面積を大きくすることで、限られた水や養分を効率よく吸収しているのです。
まさに、根毛は植物が力強く育つための、土壌からの贈り物を受け取るための、大切な器官と言えるでしょう!