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地面から生える葉っぱの秘密:根出葉
春の訪れとともに、タンポポやオオバコなど、地面に葉を広げた植物が目立つようになります。これらの植物は、太陽の光をたくさん浴びるために、葉を地面に張り付けるようにして成長するのです。このような葉は「根出葉」と呼ばれ、他の植物とは異なる戦略で生きています。 一見、根出葉は他の植物に比べて弱々しく見えるかもしれません。しかし、これは太陽の光を効率的に受け取るための、植物の巧みな戦略なのです。 春は、まだ背の高い植物が少ないため、地面には十分な太陽の光が届きます。根出葉は、この光を最大限に活用して光合成を行い、栄養分を蓄えます。さらに、地面近くの低い位置に葉を広げることで、風の影響を受けにくく、体温調節もしやすくなるという利点もあります。 また、根出葉は、周囲の植物が大きく成長する前に、いち早く花を咲かせ、種子を作るための戦略でもあります。厳しい環境を生き抜くために、根出葉を持つ植物は、このように独自の進化を遂げてきたのです。 -
植物の成長を支える茎葉
- 茎葉とは植物が成長するために欠かせない光合成を行う場所、それが茎葉です。私たちが普段目にしている植物の葉のほとんどは、茎から伸びた茎葉にあたります。茎葉は、太陽の光を効率よく受け止めるために、平らで広い形をしているものが多く見られます。これは、より多くの光を浴びて、光合成を活発に行うための戦略です。光合成は、植物にとって生きるためのエネルギーを生み出すために無くてはならないものです。太陽の光を浴びた茎葉は、空気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を材料に、光エネルギーを使ってデンプンなどの栄養分を作り出します。この働きによって、植物は自ら栄養を作り出し、成長していくことができるのです。茎葉で作られた栄養分は、植物全体に行き渡り、成長や花を咲かせるために使われます。私たちが普段食べている野菜や果物も、もとを辿れば茎葉で作られた栄養分から出来ているのです。このように、茎葉は植物にとって無くてはならない大切な器官と言えるでしょう。
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