タバココナジラミ:小さな虫がもたらす大きな脅威
- タバココナジラミとは?タバココナジラミは、その名の通り白い粉をまぶしたような見た目をした、体長わずか1~2ミリほどの小さな虫です。一見すると害虫という印象は受けませんが、ナスやトマト、キュウリなど、私たちの食卓に欠かせない野菜を含む多くの作物を加害する、農業にとって非常に厄介な存在です。タバココナジラミは、主に植物の葉の裏側に寄生します。そして、口針を植物の茎に突き刺し、そこから養分を含んだ汁を吸い取って成長します。この時、植物は成長に必要な養分を奪われてしまうため、生育が悪くなり、放っておくと枯れてしまうこともあります。また、吸汁された箇所は変色したり、奇形になったりすることもあります。さらに厄介なことに、タバココナジラミはウイルス病を媒介することもあります。タバココナジラミがウイルスに感染した植物の汁を吸い、次に健全な植物の汁を吸うことで、ウイルスが媒介され、植物に病気を蔓延させてしまうのです。このように、タバココナジラミは、その小ささとは裏腹に、農作物に深刻な被害を与える可能性のある害虫です。家庭菜園でも発生することがあるので、注意が必要です。