チャドクガ:庭木を守るための知識と対策
- チャドクガとはチャドクガは、チョウ目ドクガ科に属する蛾の一種です。その名の通り、お茶の木やツバキ、サザンカなど、ツバキ科の植物の葉を好んで食べます。
成虫は黄褐色の地味な色合いをしており、一見すると毒を持つようには見えません。しかし、幼虫は黒地にオレンジ色の模様が目立ち、集団で葉を食害するため、庭木に被害が出ている場合はすぐに気づくことができるでしょう。
チャドクガの幼虫は、体中に毒針毛と呼ばれる微細な毒針を持っています。この毒針毛は非常に軽く、触れると皮膚に刺さり、激しいかゆみと痛みを引き起こします。また、風に乗って飛散し、皮膚に付着することもあるため、直接触れなくても被害に遭う可能性があります。
チャドクガの幼虫は、4月から10月にかけて年2回発生します。特に、5月から6月、そして8月から9月にかけて多く発生するため、注意が必要です。庭木にチャドクガの幼虫を発見した場合は、決して素手で触れず、殺虫剤などで駆除するようにしましょう。